展示室 > 動画一覧

体長約50ミクロンで柔らかいが、体内には顆粒がぎっしりつまり硬い感じもする。 四方に細長い偽足を出してゆっくり粒子の間を動いている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはフィラアメーバ(Filamoeba)かバンピレラ(Vampyrella)のいずれかです。 細胞表層からたくさんの糸状仮足を出して移動します。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Fil.....

体長50ミクロンほどの繊毛虫、上から見ればほぼ円形、横から見ればカメのよう。体の前後の太めの繊毛を振りたてながら、くるくると回転しつつ移動する。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはアスピディスカ(メンガタミズケムシ,Aspidisca)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Aspidisca/index.html 細胞の背側に縦筋が見えますので Aspi.....

沢山の細い珪藻がつながり伸びたり縮んだり。そのスケールの大きい動きにつれて、周りの珪藻たちが群がったり離れたり、時には周りの結晶や粒子の凝集体も位置を変える。縮んだときは何本も横並び、伸びた時はクサリの形。動く方向も前後左右に自由に向きを変える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはたしかにクサリケイソウ Bacillaria ですね。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Heterokontophyta/Raphidineae/Bacillaria/index.html 種名は,多.....

画面中央に櫛をつらねたように2個並び、1個の細胞内には沢山の微小顆粒が動いている。さっきまでそばにいたミドリムシは立ち去った。
*月井雄二先生(法政大)のコメントクチビルケイソウ(Cymbella)にも似ていますが,外形的にはニセクチビルケイソウ(Amphora)の小型種に一番似ていると思います クチビルケイソウ http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Heterokont.....

粒子の集まる間隙はさまざまな生物の行き来する道。細菌、鞭毛虫、珪藻などが活発に動く。画面中央に一個動かない生物があり、その中に馬蹄形の変わった形の緑の構造が見られる。葉緑体の一種シアネレだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはポーリネラ(Paulinella)を斜め上からみたものです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Paulinella/index.html ポーリネラは,糸状根足虫の仲間で,殻の中に.....

扁平な小判型で中央にくびれのある小さい繊毛虫。繊毛を殆ど動かさず、何かの刺激で突然離れた場所に移動する。この様な繊毛虫が動く仕組みは何なのだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメント繊毛虫の属名は ウロネマ Uronema です。このウロネマに似た シクリジウム Cyclidium というのがいるのですが,シクリジウムには細胞の側面にある口の周囲から他より長い繊毛が横一列にたくさん並んでvelum と呼ばれるカーテン状の構造を持ちま.....

奇妙な粒子に引っ掛かり身動きがとりなくなったのか、細胞内の顆粒は動くが、体は曲げたまま30分以上も同じ状態でいる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルにはミドリムシとありますが,おそらく違います。緑色の塊の左上と左下から,ほぼ同じ長さの透明な突起がでています。その突起の先端はやや丸みがあるのもわかります。これはクンショウモ(Pediastrum muticum)の外縁にある細胞である可能性が一.....

画面中央で揺れ動く粒子の凝集体。実は粒子ではなく中に潜むユーグレナが動いているのだ。暫く伸び縮みした後、丸くなり、細胞の中の顆粒が回り始める。早送り画像だが少なくも30分以上はこの状態が続く。
*月井雄二先生(法政大)のコメントコメントの通りだと思います。回転しているのはミドリムシのはずですが, どんな種なのかはこの動画だけではわかりません。

沢 山の粒子やその凝集体、砂のカケラ、植物の破片などの間を忙しく動く生き物たち。バクテリアは凝集体の表面にも沢山ついているが自由に外も泳ぎ回ってい る。それを食べる大小の鞭毛虫は特に活発だが、他にも小さな珪藻が沢山いる。箱を沢山並べたようなイタケイソウの仲間もいる。川の底には、顕微鏡で眺め.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントコメントでは「箱を沢山並べたようなイタケイソウ」とありますが,これはイタケイソウではなくイトマキケイソウ(Biddulphia,または,Pleurosira)です。 イタケイソウ(Diatoma) http://protist.i.hosei.ac.jp.....

分裂が終わりかけ、2個体が繋がったままの繊毛虫。口周りと尾部の棘毛を盛んに動かしている。何かの刺激で繋がったまま敏感に位置を変える。その間に2個体の繋がりは次第に弱くなり、最後に独立した2個体に。やがて2匹は完全に離れ思い思いに泳ぎだす。
*月井雄二先生(法政大)のコメント長い3本の尾部棘毛がありますので,これはスチロニキア(Stylonychia)だと 思われます。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Stylonychia/index.html

画 面のユープロテスは体長約0.2ミリ、上から見ると幅が広く大きな繊毛虫だ。口部では密集した繊毛を盛んに動かし、尾部では太い棘の1本をぴくぴく動かし ている。見ている間に小さい鞭毛虫が何度も飛び込み、もがきながら、既に餌がいっぱい貯め込まれた体の奥へ運ばれる。普段は静止して餌を捉え、大きな.....
*月井雄二先生(法政大)のコメント別の動画でも書きましたが,核の形がわかれば,Euplotes eurystomusか,E. woodruffi かがわかります。しかし,この動画では残念ながら核の形はわかりませんでした。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PD.....

河川水には大小様々な珪藻がいるが、これは非常に大きく長さ0.3ミリもある。二つの細胞が寄り添い分裂中なのだろうか?表面は堅い構造に覆われるが、内部細胞質は柔らかく動きが見える。中の黄褐色構造は何か?やがて二つに分かれていくのか謎に包まれている。
*月井雄二先生(法政大)のコメント私は珪藻の分裂は観察したことがないのでコメントしずらいのですが・・・。 内部にある黄褐色のものは,葉緑体が崩れたもののように見えます。 分裂中であれば,2つの細胞の間で同じ構造が対称的に並んで観察されるはずですが, 黄褐色のものは,2つの細胞の間で形.....

粒子脇にじっとしている小生物。細胞内には葉緑体?一瞬鞭毛構造が見えるが、あとは動きもなく謎の生物。
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルには「一瞬、鞭毛のようなものを出す」とありますが, どこで出しているのかわかりませんでした。 いずれにしても,細胞表層に青緑色のものが見えますので,これは, 渦鞭毛虫の仲間か,クリプトモナスの仲間かのいずれかだと思います。 細胞が縦の方向でカ.....

やや大型の繊毛虫。前後の棘毛からステイロニキアの仲間と思われる。細長く前後はやや細い。粒子に首を突っ込んだり、粒子に沿って動いたり、激しい動きはないが繊毛を動かし餌を探す様子。一瞬餌を捉えたのかはっきりしない。内部に沢山の緑色顆粒。収縮胞の伸縮も見られる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルではスティロニキア?となっていますが,これはアンフィシエラです。 スチロニキアは,細胞後端部に3本のまっすぐに伸びた尾部棘毛(caudal cirri)を 持つのが特徴です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/I.....

粒子内に頭を突っ込み動かない大型繊毛虫か?前端はやや細くなっている。粒子には沢山の珪藻が盛んに出入りし、この謎の生物も突き動かされる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントコメントには大型繊毛虫か? とありますが, 繊毛虫であれば,細胞内で原形質流動が起きているのが見えるはずですし, これだけの長い時間の間には細胞の外形も多少なりとも変形するのが常です。 それがまったく観察されず,外形がまったく変化しないことからすると.....

体は細長く、口先がやや曲がって細く伸びた繊毛虫。粒子の間を、柔らかく身をくねらせ、その口を忙しくあちこちに突っ込んでは餌をあさる。方向転換する際はリボンのようで、体が扁平なことが分かる。狭い粒子の隙間には他にも様々な生き物が溢れている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの繊毛虫の属名は リトノタス Litonotus です。  http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Litonotus/index.html  種名:本属は種数が多いので種名まで断定するには.....

粒子の周りや間隙を盛んに動き回り餌を探す様子の繊毛虫。体前後の棘毛からステイロニキアの仲間と思われる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルには「スティロニキア?」とありますが,これはスティロニキアではなく オキシトリカ,ないしはその近縁種です。 スティロニキアは,細胞体が硬く変形しにくいのが特徴です。そのため,細胞が左右に方向転換する際,細胞は変形せずに向きだけが変わります。なお,.....

狭い粒子の隙間から出て次の粒子へと移動するシヌラ。約10数個の鞭毛藻の群体。長い鞭毛がよく見える。群体の中の一細胞は増殖のため二つに割れているのだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメント「群体の中の一細胞は増殖のため二つに割れているのだろうか?」 とありますが,これは2つに割れているのではなく,もともとシヌラやマルロモナス などは細胞の側面に2つの葉緑体が向かい合って配置されています。おそらくその2 つの葉緑体が写っているものと思われま.....

粒子に囲まれた空間を元気に回転しながら泳ぐ鞭毛藻の群体シヌラ。一つ一つの粒子表面には藍藻はじめ無数の微生物のバイオフィルムが発達しているのがよくわかる。シヌラにとっても、他の原生動物にとっても、ここは食物に恵まれた豊かな環境だろう。
*月井雄二先生(法政大)のコメント途中,画面の左側に現れる小さな青色の平板状の群体は,藍藻の一種, メリスモペディア(Merismopedia)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Prokaryotes/Chroococcaceae/.....

粒子脇をのろのろと移動する正体不明のアメーバ?太陽虫?。堅い殻の周りに多数の偽足を四方に伸ばすが、擬足の周りにも色んなものが付着して、一つ一つの動きがつかめない。全体としては動いているので生きていることは確かだろう。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは太陽虫の一種,ラフィディオフリス(Raphidiophrys)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Heliozoa/Raphidiophrys/index.html このグ.....

粒子の隙間に潜む繊毛虫プレウロネマ。体の横に透明な膜上構造があり、そこから小さな鞭毛虫が次々体内に飛び込んでくる。その後首尾よく食胞に送られれば餌となるが、その前に、一旦膜を通して中に飛び込んでも又外へ逃げ去る者もあるようだ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはたしかにプルーロネマです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Pleuronema/index.html 細胞がかなり大きいのと,他の特徴(とくに後端部の構造)を色々比較したと.....

繊毛の動きで餌を引き寄せる 釣鐘あるいはイチゴのような形の繊毛虫、ストロビリディウム。ツリガネムシのように柄は見えないが、まるで柄があるかのように同心円に沿った動きを見せ る。餌をとる工夫は、広い口周辺に密集した繊毛を盛んに動かして、まわりに水流を作り出すこと。見ている間にも餌がポンと自然.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントストロビリディウムに似たストロンビディウムという繊毛虫がいますが,これはストロビリディウムで良いと思います(私のデータベースの方はやや混乱しています)。  「まるで柄があるかのように同心円に沿った動きを見せます。」とありますが,先日,ご紹介した Kreu.....

繊毛虫ストロビリディウムを真上から見た映像。周りの粒子や、微小の原生動物の動きから、この繊毛虫が周囲に作り出している水流の激しさがよく分かる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはストロビリデイウムとストロンビディウムのどちらでしょうか? 他の動画と同様,断定できません。 Strobilidium http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Strobilidium.....

粒子の間にじっと潜ミ餌を狙うプレウロネマだが、外からストロビリデイウムが忙しく何度も飛び込んできて追い出されてしまう。背景には「ミカヅキモ」と呼ばれる大きな藻類クロステリウムが見える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントプレウロネマに関しては,Pleuronema marinum だと判定できます。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Pleuronema/marinum/index.html 「スト.....

愛嬌のあるイチゴ型繊毛虫ストロビリデイウムが向かい合っている画面。二匹が繊毛を盛んに動かして作り出す水流に、珪藻を除く小さい鞭毛虫たちは自由な泳ぎもままならない。シヌラもいっとき両者の間で動けなくなる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはストロビリデイウムとストロンビディウムのどちらでしょうか? 他の動画と同様,断定できません。 Strobilidium http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Strobilidium.....

2 匹のストロビリデイウムが連結している。上方向から見ると両細胞の隔壁が殆ど見えない時期もあり、横方向からみると、2匹の口部分をつなげるように透明な 膜構造が見られる。2匹は接合中なのだろうか?4分という長い経過を経て、最後は動き過ぎ、また粒子にぶつかったためなのか、突然細胞がこわれはじめ.....
*月井雄二先生(法政大)のコメント接合中のものに間違いないと思います。 最後に,はげしく動いた際に,周囲の何かにぶつかって細胞膜が 破れてしまったようですね。残念でした。

画面には、コレプス、ストロビリデイウム、ユーグレナが次々と登場、珪藻も、小さな鞭毛虫たちも盛んに泳いでいる。肉眼で見えない世界も、色々な微生物たちの活動の場だ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントストロビリデイウムについては他の動画と同様,断定できません。 Strobilidium http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Strobilidium/index.html Stromb.....

大型の繊毛虫、口が大きく、口の周りや尾部で棘毛を盛んに動かしている。体内には沢山の餌を貯め込んでいるが、捕食の様子はこの短い画面では見られない。 やや平べったい形からユープロテスの仲間だろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメント餌を食べて肥大したスチロニキア(Stylonychia mytilus)のはずですが。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Stylonychia/mytilus.html ただ尾部棘.....

濃い緑色の繊毛虫、先端が斜めにやや扁平になっている。短い繊毛は体全体に生えている。拡大画像でみると、この色は濃緑色の葉緑体がたくさん集まっているためだ。これらの葉緑体顆粒は細胞の壁に沿ってぐるぐると回転運動していることも特徴的だ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは間違いなくミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Paramecium/bursaria/index.html ただ.....

口の周りの繊毛を 忙しく回転させるストロビリデイウム。体内には沢山の餌を貯め込んでいるのに、まだ飽き足らず餌を探しているのだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメント他の動画と同様,ストロビリデイウムとストロンビディウムのどちらか断定できません。 この動画では,下記の動画「突起のあるストロビリデイウム」にあるのと同様, 細胞の中央付近から横に向かって後端部にあるのと似た突起が出ています。 突起のあるストロビリデイ.....

ステイロニキアとストロビリデイウム。両方とも口の周りの繊毛を動かし、水流をおこして餌の到来を待つ作戦は同じ。しばらく口を近くに寄せ合っているが、これでは効率が悪いと見たのか、今度は向きを変え、最後は思い思いの場所へ移動する。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはストロビリデイウムとストロンビディウムのどちらでしょうか? 他の動画と同様,断定できません。 Strobilidium http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Strobilidium.....

細長い体から細い擬足を沢山伸ばしたアメーバが行く。画面は10倍速度で動かしているため、動きは活発に見える。体の後ろに粒子をくっつけたまま移動するが、最後の到達点である粒子間隙では、柔らかいアメーバのみが中へ入り込み運んできた荷物(粒子)は取り残される。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはベキシリフェラ(Vexillifera)か,それに近い種類です。 移動時の形は全体としてはマヨレラに似ているのですが, マヨレラ類が持つ三角形の葉状仮足の他に, 進行方向に向かってたくさんの細長い指状仮足(Dactylopodia)を出すのが特徴.....

川底では、粒子の間をぬって様々な生物が思い思いに泳ぎでいる。珪藻、鞭毛虫、繊毛虫など。中でも特に楽しそうなのは、回転しながら泳ぎ回る緑色の円形微生物。 やがて粒子に引っ掛かり停止するが鞭毛虫なのか繊毛虫なのか?倍率を拡大してもよく分からない。
*月井雄二先生(法政大)のコメント「回転しながら泳ぎ回る緑色の円形微生物」は,可能性としては クラミドモナス(Chlamydomonas)か,クロロモナス(Chloromonas), あるいは,これらに近いグループです。 しかし,細胞内の様子(ピレノイドの有無,数,葉緑体の形状, 核の.....

体長400ミクロン、大型で細長い繊毛虫。前端は徳利のように、後端は針のように細く、両端に繊毛が密集している。餌をあさるのか、「粒子に頭を突っ込んで は素早く後退」という動作を繰り返す。口のあたりに管状構造が見られ、倍率を拡大すると口から入った食物が細胞内に送られる動きも見られる。
*月井雄二先生(法政大)のコメント繊毛虫の属名は ウロレプタス Uroleptus http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Uroleptus/index.html 種名:Uroleptus limnetis である可能.....

体 長は約100ミクロン、鞭毛虫としてはかなり大きい。一本の鞭毛は前端で激しく動かし、もう一本は後ろに長く曳きずっている。普段はゆったりと水中を遊泳 しているが、時には小判形で扁平な身体を揺さぶりながら粒子凝集体の中へ進入する。 後の鞭毛を引きずったまま、時々瞬間的に進行方向を変えるしぐさが面白い。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの鞭毛虫の属名は アニソネマ Anisonema です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Anisonema/index.html この仲間は種に関する情報が少ないので,種を.....

体長約100ミクロン、イチゴのように面白い形の繊毛虫。口の周りの繊毛を激しく動かし、渦のような水流を発生させると、獲物はその渦に吸い込まれ、口の中 へ飛び込んでくる。飛び込んだ獲物が身体の奥へ移動する様子も見られる。面白いのは、この激しい渦に攪乱され、繊毛虫から離れられず、口の外側で踊り始.....
*月井雄二先生(法政大)のコメント繊毛虫の属名は ストロンビディウム Strombidium か,ストロビリディウム Strobilidium です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Strombidium/index.....

一箇所に停止し、口の周りの繊毛を動かしながら餌を捉えるストロビリディウムの仲間。時々場所を変えては餌をねらう。柄はないが、粒子などにくっついて定位置を保つ。体の後ろには透明な液胞があり時々収縮するのが見える。
*月井雄二先生(法政大)のコメント繊毛虫の属名は ストロンビディウム Strombidium か,ストロビリディウム Strobilidium です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Strombidium/index.....

ナベカムリ(有殻アメーバーの一種)。しばらく観察したが、全く動かなかった。
*月井雄二先生(法政大)のコメント普通,ナベカムリ(Arcella)の殻の表面は滑らかですが,この動画に写っている殻には色々な顆粒が付着しているように見えます。すでに死んでしまって殻だけになったのか,あるいは,なんらかの原因で顆粒が付着してしまったのかも知れません。 また,若干ですが,開.....

粒 子の間でじっと動かず、体の周りに放射状に伸びた繊毛も殆ど動かさず上手に餌をとる繊毛虫。体の脇の膨らんだ部分に口があるのか、その付近が波打って度々 餌が飛び込み、細胞の奥に運ばれる様子が観察される。 一つの場所にじっとしているが、他の生き物の動きには敏感に反応し、素早く位置を変える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはこれまでにも何度か登場しているヒスチオバランチウム(Histiobalantium natans)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Histiobalantium/inde.....

粒 子の縁から偽足がのぞいたと思うと一寸だけ顔を出すアメーバ。小さい粒子の破片を身体につけて粒子の陰に隠れてしまいます。次の瞬間、別の粒子の縁から顔 を出し、小さい粒子の破片を奥に引きずり込んでいきます。アメーバは全部の姿を現すことはなく、まわりの粒子もその挙動につれ、不思議な動きを見せていま す。
*月井雄二先生(法政大)のコメント細胞の全体像がないので特徴がつかみにくいですが,仮足の形が独特です。 大型のアメーバ(アメーバプロテウス,トリカメーバ,ポリカオス等)ではこのような仮足は出しません。 また,中形のタイプ(マヨレラ、サッカメーバなど)も多くはこのような長く伸びた仮足は出し.....

粒子の縁に沿ってゆっくりと移動する不思議な生き物。丸い身体の内側に、円形で茶色のものが見えています。身体の外に延びる長い軸足のような構造は太陽虫とも違うようです。 顕微鏡で覗いていると、この様に不思議な生き物に出会うことがあります。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは顆粒状根足虫に属するディプロフリス(Diplophrys)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Diplophrys/index.html この属の特徴は, 1)細胞の両端から放.....

体内に沢山の獲物をため込んだアメーバが滑るように移動しています。時々食べ過ぎた食べ物を外に出したり、入れなおしたり。偽足を伸ばす代わりに、身体の周りの透き通った部分を流れるように前に張り出して移動していきます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはバネラ(あるいはバンネラ,Vannella)属の一種で, http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Vannella/index.html Vannella miroides という種です。.....

細長く先端だけが少し曲がったこの大きな繊毛虫は、横から見るとリボンのように平たい身体の向きを上手に変え、粒子の間をすり抜けて泳ぎます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの繊毛虫の属名は ロクソデス(Loxodes)かレマネラ(Remanella)の何れかです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Loxodes/index.html http://pr.....

平たい身体の周りに放射状の繊毛が動いています。餌を探しているのか動き回っていますが、一箇所に停まっていることもあります。あまり目立たず繊細な動きの小さな繊毛虫です。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは,キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Cinetochilum/index.html 腐食質の多い環境では.....

身体全体細かい毛で覆われた茶褐色の大型繊毛虫。一瞬止まり身体を柔らかく膨らましたかと思う間もなく粒子の間を駆け巡ります。その勢いで、これまで静かだった小さな藻類や鞭毛虫の世界がかき回されます。
*月井雄二先生(法政大)のコメント繊毛虫の属名は フロントニア(クチサケミズケムシ) Frontonia http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Frontonia/index.html 背腹方向にやや扁平なのが特徴です。細胞.....

前方がやや膨らんで黒褐色、後はやや細く円形で明るい部分の見える繊毛虫。粒子間をすり抜けながら自分の身体より遥かに長い距離を泳ぎ回ります。餌を探しているのでしょうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはおそらくプロロドン(Prorodon)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Prorodon/index.html 口部域の形がはっきりしないので断定はできませんが,外形でこれ.....

粒子の間で何やらうごめく不思議な生き物、身体の先端が特にぴくぴく動いています。すると突然、身体を伸び縮みさせ、粒子の陰に姿を隠し、次にすごい勢いで外へ飛び出して行きました。余りの早さに繊毛虫であることの確認も出来ません。
*月井雄二先生(法政大)のコメントコメント通りで,おそらく繊毛虫だろうということ以外はわかりません。

前方の短い鞭毛を激しく動かし、長い鞭毛を後ろへ長く引きずりながら前進する鞭毛虫。時々、長い鞭毛を伸び縮みさせ、とてもユニークな仕方で方向転換します。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの鞭毛虫の属名はアニソネマ Anisonema です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Anisonema/index.html Anisonema acinus という種以外は.....

大型のアメーバが自分の体長の何倍もある偽足を沢山伸ばし餌を探しています。 このアメーバは、小さな餌が偽足の先端に引っ掛かかると偽足を縮め、その根元は広げながら上手に身体の中心に餌を運びます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはバネラ(Vannella)の浮遊型の可能性が大です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Vannella/index.html バネラは通常は固形物に付着して扁平な扇形をしていま.....

たまたま飛び込んできた鞭毛虫や繊毛虫を逃げないように2本の偽足で囲い込み、囲いを 狭くしながら身体の中心に運びます。捉えられた獲物は暫く動いていても静かになり、や がて形も分からなくなります。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはバネラの放射形に似ていますが,その状態で捕食していますので, おそらくベキシリフェラ(Vexillifera)か,それに近い仲間だと思います。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/V.....

大型のアメーバが自分の体長の何倍もある偽足を沢山伸ばし餌を探しています。 アメーバの餌の取り方は二つあって、 一つは、小さな餌が偽足の先端に引っ掛かかると偽足の長さを縮め、その根元は広げながら上手に身体の中心に餌を運びます。
*月井雄二先生(法政大)のコメント前半の形はバネラ(Vannella)の浮遊型と区別がつきませんが,バネラ属のwebpage http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Vannella/index.html バネラの浮遊型 htt.....

画 面中央の大きな粒子表面には餌となるバクテリアが沢山いるらしく、鞭毛藻の群体シヌラも沢山集まってくる。餌を食べて分裂を繰り返し、大きくなり過ぎたシ ヌラは、どうやら動きが不自由のようで、粒子の背後に隠れたとき二つに分かれたのかも知れない。最初は大小1個づつだったのが、最後は、最初より短く.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルの「シヌラの分裂」という表現はおかしいです。 これはシヌラの群体(colony)が2つに分離する様子であって, いわゆる細胞分裂ではありません。 また,コメントでは,「餌となるバクテリアが沢山いるらしく」となって いますが,シヌラがバクテリアを.....

画 面中央の大きな粒子表面は、どうやらシヌラをはじめ沢山の原生動物の豊富な餌場であるようだ。鞭毛藻群体シヌラも次々ここを訪れる。中には粒子に張り付い ているうちに一個一個の鞭毛虫が分裂を繰り返し、画面のようにとても長くなるシヌラも見られる。この長いシヌラと粒子の間に潜り込んで、他の鞭毛虫た.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントコメントでは,「粒子に張り付いているうちに,一個一個の鞭毛虫が分裂を繰り返し」 とありますが,実際にそのような様子を観察したのでしょうか? この動画を見るかぎりでは細胞分裂をしているものは見当たりません。 普通,細胞分裂は早くても30分程度,遅いものにな.....

大小2個のシヌラが粒子の周りにとりついているが1個は大きくなりすぎ如何にも動きにくそうだ。その内体を折るようにして粒子の裏側に隠れたと思うと3個の中小個体として再登場。たぶん粒子の裏で分裂したのでは・・。
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルの「シヌラの分裂」という表現はおかしいです。これはシヌラの群体(colony)が2つに分離する様子であって,いわゆる細胞分裂ではありません。また,コメントでは,「餌となるバクテリアが沢山いるらしく」となっていますが,シヌラがバクテリアを捕食してい.....

殆ど動かない元気のないミドリムシの前に小さな茶色の繊毛虫が2匹やって来ました。『どうしたのだろう?』というように。彼らは一度姿を消したかと思うとま たやって来ました。 その途端ミドリムシは本来の形を取り戻し、一度大きく身を縮めた、と思う間もなく勢いよく泳ぎ去ります。
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルおよびコメントの「繊毛虫」を鞭毛虫など他の表現に変える必要があります。 これは繊毛虫ではなくクリプトモナスかその仲間(クロオモナス)のいずれかです。 動画の最初の頃を見ると,ミドリムシに近付いた別の鞭毛虫の細胞の先端に1,2本のやや長い鞭毛が見え.....

細長いケイソウが多数側面でつながり、その連結面をずらすようにして、前後にうごく。 動きは結構早く、全体としては筏あるいは簾がのびたり縮んだり、画面いっぱいに乱舞するかのような光景がみられる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントとくにコメントすることはないのですが,この Bacillaria属の和名については,クサリケイソウとイカダケイソウの2通りがあります。Googleで検索すると(2011.5.31現在) クサリケイソウ 約 2,050 件、イカダケイソウ 約 3,190 .....

糸 のような偽足を沢山伸ばし、背中に粒子を背負ったアメーバ。やがて3個の粒子を手繰り寄せ偽足は別の方角から伸びてくる。アメーバ本体はどこにいるのだろ う? シヌラを避けるように偽足を縮めたアメーバは、やがて別の方向に偽足を伸ばし動き出す。新たな粒子も加わり、さながら大艦隊の移動風景だ。
*月井雄二先生(法政大)のコメント最初に現れたアメーバは他の動画にも出て来たベキシリフェラ(Vexillifera)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Vexillifera/index.html 途中から現れる黒い.....

餌 の豊富な大きい粒子に大小のシヌラ(鞭毛藻群体)が群れています。 その中の一個の群体の個体の数が増えていき、身体が長く大きくなっていきます。大きい群体中では、一個一個が平等に餌をとるために身体を苦労して回転させ たりしています。 その内巨大になった群体が身体を折り曲げ、粒子の後ろに隠れた.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントシヌラ(Synura)は,黄金色藻に含まれますので,基本的に光合成で増殖します。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Heterokontophyta/Synura/index.html 実際,私自身もシヌラが.....

まるでうちわのような緑色鞭毛虫、前に激しく動く一本の鞭毛、後は細く伸びています。 普段はゆらゆら泳いでいますが突然何かに引っ掛かり、自由になろうともがいています。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはウチワヒゲムシ(Phacus)の一種,Phacus torta です。ミドリムシの親戚ですが,細胞体は硬い平板状で変形することはほとんどありません。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigoph.....

中心はやや硬く、周縁は柔らかく透明なアメーバ。滑る動きで偽足は目立たない。体の後ろから食物を吐き出す。細胞内に様々な顆粒を蓄え、滑る動きに伴い体内に入れていく。珪藻が入りそうになるが逃げ去った。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは有殻アメーバの一種,コクリオポディウム(Cochliopodium)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Cochliopodium/index.html 皿を逆さにしたような殻.....

薄い小判型の小さい繊毛虫が粒子の間で休んでいます。意外と長い繊毛は放射状に周りに伸びています。突然繊毛中は目が覚めたように動き出しどこかへ行ってしまいました。
*月井雄二先生(法政大)のコメント動画の最初の方が,繊毛の様子がよく写っています。そこで判断すると,細胞の側方に窪みがありますので,そこに細胞口があると思われます。その窪みからやや長めの繊毛の束のようなものが見えますが,これはいわゆるvelumと呼ばれるカーテン状に配列した 繊毛列のはず.....

画面では各種の珪藻や、緑藻たちが見られますが、どれも殆ど動きがない静かな世界です。
*月井雄二先生(法政大)のコメント珪藻は,ハリケイソウ,あるいは,ヌサガタケイソウ(ないし,オビケイソウ)のいずれかですが, タイトルにある「緑藻」は訂正した方が良いです。 ハリケイソウ(Synedra) http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/.....

画面中央に透明で円形の膜に囲まれた緑色の2個の細胞が見られますが正体は不明です。
*月井雄二先生(法政大)のコメント画面中央よりやや右下にある1個だと思いますが, 中で細胞が動いているので,鞭毛を持っていることがわかります。 クラミドモナスやクロロコックム(ないしその仲間)の分裂中のものだと思います。 クラミドモナスは分裂の際は,ほとんどの場合,4個の娘細胞が で.....

この画面ではどういうわけか9匹のミドリムシが動けなくなっています。弱っているのか容器の壁にくっついてしまったのか分かりませんが、かすかな鞭毛の動きのみられるものもあります。その脇をアスピデイスカや細長い繊毛虫が走り抜けて行きます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントミドリムシの仲間は色々で,常に活発に動き回るものもいれば, 通常は,水底でジッとしているものなどもいます。 同じ種でも,条件によって遊泳したり,動きを止めたります。 動きを止めると丸まってしまうものが多く,形が単純化してしまい, 葉緑体の形も判別しにく.....

粒子から半分顔を出し、じっとしている大型緑藻。先端部で細かい顆粒が動いています。一方細長いミドロの仲間が粒子に向け直進し、また後退する動きを見せています。他に粒子にくっ付いて動かないミドリムシやじっとしている沢山の珪藻もいます。
*月井雄二先生(法政大)のコメント黒い粒子に半分以上隠れているのは,平地の池や田圃で良くみられる ミカヅキモ(Closterium acerosum)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Chlorophyta/Closterium/a.....

粒子に囲まれた空間を、まずアスピデイスカが通り過ぎ、つぎにやや大型の繊毛虫が忙しく餌をあさりはじめます。粒子の陰にはもう一つ、分裂中で細胞が2個繋がった繊毛虫が半分姿をみせています。
*月井雄二先生(法政大)のコメント最初に左下から右上に移動してきたのは, アスピディスカ(Aspidisca)です。 おそらくAspidisca cicada(旧称;Aspidisca costata)。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/.....

先端がやや曲がったソラマメのような形の繊毛虫、キロドネラが粒子の間に潜ったり出たり忙しく餌をあさっています。粒子にぶつかると口のある先端は柔らかく変形します。 ただすぐ粒子の陰に隠れてしまうので、細かい形はよく分かりません。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはたしかにキロドネラ(Chilodonella)です。 おそらく Chilodonella cucullulusだろうと思いますが,断定はできません。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliopho.....

粒子の脇にじっとしている不明の生物。生きているようですし、タイムラプスの画像で見ると確かに細胞内で動きはあるのですが分かりません。
*月井雄二先生(法政大)のコメント顆粒にくっついている小型の珪藻を食べようとしているようですが, 小さすぎて何という種類かはわかりません。 以下は推測ですが,, 1)動きがゆっくりしているので,繊毛虫よりは肉質虫である可能性が高い。 2)内部の細胞質は動いているが,半円形をした輪郭は.....

長い柄で個体に付着しながらあちこち向きを変えるツリガネムシ。真上や真横から細胞を観察できます。広い口の周りの繊毛を盛んに動かし、飛び込んでくる餌を捉えますが、体に入った餌は、食胞に取り込まれ、奥へ運ばれて行きます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはツリガネムシの中で出現頻度が高い Vorticella convallariaだと思います。 ただし,Vorticella属は似た種がたくさんいますので,断定するのは難しいです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/I.....

固 体の表面にユーグレナが2匹くっついて動けなくなりました。そこへまた1匹泳いできてくっつき、初めは鞭毛を動かしていますが、やがて3匹がぴったり密着 してしまいます。傍を色々な鞭毛虫や繊毛虫が通り過ぎていきます。画面の最後は早送りで観察していますが、特に変化はないようです。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはあきらかにEuglena viridisです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Euglena/viridis/sp_09b.html 中央上から下がってきたのはおそらくウ.....

黄褐色円形小型生物がじっとしています。殻につつまれ殆ど動きがありません。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの画像だけでは何なのか判断はできませんが、色々特徴があります。 1)形が円形である。 2)殻と内部の細胞の間に隙間がある。   細胞の表層部にやや厚めの黄褐色の構造があるが,   これは葉緑体のように見える。 3)殻の両側やや下方に小さな空胞がある。.....

やや大型で円く緑色の鞭毛虫が静止しています。体は殻に入っているのかやや硬い感じです。鞭毛の動きは微かにありますし、画像を早く動かすと同じ場所で体がゆっくり回転しているようです。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはてごわいです。 もう少し拡大できればある程度判断できると思いますが, この動画では,細胞表層や内部の様子がほとんどわからないので 何であるか判断できません。 可能性として考えられるものを上げておきます。 1)クラミドモナスかその仲間 http:.....

長さ600ミクロン以上もある細長く真直ぐな緑色藻がゆっくりと動いています。中央から両端にやや細くなって緑の色素体が並んでいます。細胞内には目立つ動きが見られません。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは平地の沼や田圃に生息するミカヅキモ(Closterium acerosum)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Chlorophyta/Closterium/acerosum/index.htm.....

前に進んだり下がったり、時には向きを変え、粒子の中に入ったり、捕食に余念のない繊毛虫です。細長い体の前後に棘毛が見えますが特に前の棘毛を忙しく動かしています。オキシトリカの仲間でしょうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはアンフィシエラ(Amphisiella)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Amphisiella/index.html 棘毛亜綱,棘毛目,アンフィシエラ目,アンフィシエ.....

円形褐色鞭毛虫が1本の長い鞭毛を振りたてて泳ぎ回っていますがやがて、粒子の脇に停止し、鞭毛だけを活発に動かしています。やや硬い殻に囲まれトラケロモナスの仲間でしょうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは殻を持つミドリムシ,トラケロモナス(カラヒゲムシ,Trachelomonas)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Trachelomonas/index.html 種.....

ストロンビデイウムを上から写した画面です。口の周りの激しい繊毛の動きで、周りから接近する小生物は次々撥ね飛ばされてしまいます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントストロンビディウム(Strombidium)の可能性もあるとは思いますが, ストロンビディウム(Strombidium)によく似たストロビリディウム(Strobilidium)である 可能性もあります。 両者は細胞先端にある刺毛列が閉じている(円形,S.....

毛糸のスキー帽の様な形をし、一番広い部分で繊毛が沢山動いています。中に細かい食物が多数見えています。一箇所に停止して繊毛のみを動かし、小さな餌を待っているのかも知れません。ストケシアの仲間でしょうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはツリガネム(Vorticella) http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Vorticella/index.html あるいは,カンパネルラ〔Campanella) http://pr.....

鞭毛の先または体の表面が容器に付着してしまったのか、ミドリムシが自由に動けず身をもがいています。その度に、体全体は柔らかく変形しています。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこのような外形のミドリムシには色々な種がいますので種名はわかりません。 (種を同定するには内部の葉緑体の形と分布を調べる必要があります) たしかに,何か(おそらくカバー/スライドガラス)に付着していますね。 細胞を何度も伸び縮みさせていますが,このよう.....

時 々定位置ですごい勢いで回転してはまた、粒子表面に沿って移動する褐色鞭毛藻群体シヌラ。拡大画面では、長い鞭毛が揺れる様が観察されます。群体は球形で すが、細胞が何個か飛び出しいびつに見えることもあります。そのうち水面の境界に接近し移動を止めますが、やがて体の内容物がどんどん外へ出始めます.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントとくにコメントすることはありません。 シヌラ属は,電子顕微鏡を使わないと見えない鱗片の模様の違いで 種を区別しています。そのため,光学顕微鏡で種が同定できるのは 鱗片以外に何らかの特徴があるごく一部に限られています。

画面中央に全く動かないミドリムシが一匹、体もやや縮んで、鞭毛だけが弱々しくぴくりぴくりと動いている。その近くにも動かない小型生物が一匹
*月井雄二先生(法政大)のコメント「弱ったミドリムシ」とタイトルにありますが, ミドリムシには普段でもこのように丸まった形をしている種類があります。 ですので,これが「弱った」状態であると判断はできません。 また,泳がない時はこのように丸まる種も多いです。 私が研究室で培養している.....

弱ってもう動けないのでしょうか。膨潤した細胞の表面に、これも弱っている緑色の鞭毛虫と珪藻らしき生き物が付着しています。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれについてはコメントはありません。 右に小型の珪藻が付着しているのは間違いないですが, 左上の丸い細胞については,それが「緑色」をしているかどうかも 含めて画像からは判断できません。

体の前後には剛毛、前端はやや細くピーナッツのような形の繊毛虫です。オキシトリカの仲間でしょうか。一寸前進しては停止し、また方向を変え忙しく餌をあさっています。餌にぶつかると口の部分を柔らかく変形させ、中に入れようとします。 珪藻も体内に入って行きます。
*月井雄二先生(法政大)のコメント後部に長い5本の棘毛(transverse cirri)が横に並んでいますので, これはアンフィシエラ(Amphisiella)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Amphisi.....

茶色の長い柄の先に、無色の鞭毛藻が10個位集まって群体をつくっています。一個一個の鞭毛藻には2本のかなり長い鞭毛の動くのが見えます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはコメントにあるようにアンソフィサ(アンソフィシス)です。 以前から不思議に思っているのですが,分泌物で作られている柄が根元の方ほど 太くなっている点です。 コロニーの始まりは1個から始まるので分泌物の量は少なく,コロニーの成長に 伴って分泌物の.....

粒子に付着した茶色の長い柄の先に鞭毛藻のコロニーがあり、勢いよくそれぞれの鞭毛を動かしています。時々小さな餌がコロニーに飛び込みますが、やがて離れて柄にそって難を逃れるものもあるようです。アントフィサの仲間でしょうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはコメントにあるようにアンソフィサ(アンソフィシス)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Heterokontophyta/Anthophysis/index.html 「th」部分をトとするか,.....

濃緑色の円形小型鞭毛虫が、すいすい泳いだ後粒子表面にとりついて暫く停止します。 体はやや硬い感じで、中に細かい緑色顆粒が一杯つまっています。 暫く後、活動を再開し泳ぎ出します。拡大画像で見ると、一瞬体より長い鞭毛が見られますその数ははっきりしません。
*月井雄二先生(法政大)のコメント鞭毛の本数がわかりませんので断定はできませんが, カルテリア(Carteria,鞭毛4本)か,クラミドモナス(Chlamydomonas,鞭毛2本)だと思います。 細胞がほぼ完全な球形であること,中央に1個の大きな球形のピレノイドがある ことからすると.....

30μ位の小判型繊毛虫が、体のわりに長い繊毛を小刻みに動かしながら、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしています。体の中でも、何かぴくぴくと動いています。食べ物は小さな細菌なのでしょうか、捕食の様子は分かりません。とても繊細な感じの繊毛虫です。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは他でも紹介しているキネトキルム(Cinetochilum margaritaceum)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Cinetochilum/index.html .....

前 後に特徴ある棘毛のある繊毛虫ユープロテス。大きな口の周りの繊毛を盛んに動かし、水の流れで飛び込む餌を捉える作戦のようです。じっと獲物の飛び込みを 待つっていますが、ときには自分で捕まえるため素早く動くこともあります。捉えられた獲物は奥へ移動します。でも時には外へ飛び出し逃げることもあり.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはたしかにユープロテス(Euplotes)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Euplotes/index.html 細胞の外形からすると,E. eurystomus か,.....

画 面中央を真直ぐ進む緑藻。長い細胞は葉緑体を含む短い細胞がつながって出来ており、ヒビミドロの仲間でしょうか?まわりには、珪藻が絡みつくように群れて います。ある時は緑藻をエレベーターのように利用し、ある時はその表面を滑るように動いていきます。細胞と細胞が接し合って動きをスムースにしている.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルには緑藻とありますが,これは緑藻ではありません。 緑藻ではなく藍藻(ないし藍色細菌)に属するユレモ(Oscillatoria)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Prokaryotes/Os.....

この巨大な細長い繊毛虫の体は扁平で、前後が細くなっています。体前半には黒い細粒がびっしりつまり、後半は透明で色々の構造が見えます。柔らかい体をリボンのようにくねらせて速く動きます。先端がやや斜めに切れているようにも見えます。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはスパチヂウム(Spathidium)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Spathidium/index.html その根拠は細胞先端に口があり,それがやや斜めになってい.....

ストロビリデイウムの拡大画像と縮小画像。体の横に普通は見えない大きな突起が目立っていますが何なのでしょうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントタイトルではストロビリデイウムとなっていますが,これはストロンビディウム の可能性が高いと思います。 似た仲間 ストロビリデイウム(Strobilidium) 口部域を囲む棘毛列の一端が下へ伸びる http://protist.i.hosei.ac.j.....

やや硬い感じのアメーバが移動していきます。時々鞭毛虫が飛び込みますが、もがいて難を逃れます。アメーバを取り巻く珪藻の数が次第に増え、アメーバは珪藻に翻弄されるように形を変えます。
*月井雄二先生(法政大)のコメント裸性アメーバ類は,移動時の形が分類の手がかりになっています。 この動画では,カバー(ないしスライド)ガラスに付着しようとして 仮足を出そうとしていますが,珪藻や繊毛虫に邪魔されて付着できず 最後まで浮遊した状態が続いています。 よってこの動画からは属.....

粒子の間に2匹の繊毛虫ハルテリアや沢山の珪藻が泳ぎ、ユーグレナも顔を出しています。 顔を出したユーグレナの脇に、ハルテリアや巨大な繊毛虫が接近しますがやがて立ち去ります。
*月井雄二先生(法政大)のコメント最初に登場するのはハルテリア(Halteria)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Halteria/index.html 途中から現れる黒い固まりに半分埋っているのは,おそら.....

弱っ た繊毛虫がコレプス(タルガタゾウリムシ)に襲われる。体の一部を喰いちぎられたのか、逃走中も体が崩れ、内容物が飛び出していく。それを見つけて、ラク リマリアが粒子内から長い突起を伸ばし餌にする。 なおも体が崩れ、飛び出してくる内容物に別の繊毛虫が喰らいついた、と見る間にまたコレプスが襲.....
*月井雄二先生(法政大)のコメント解説通りでよいと思います。 とくにコメントすることはありません。 興味深い動画です。

接 合中の大小2個体のオキシトリカ。ここへコレプスが近づき襲いかかる。慌てて逃げるが追撃され、噛みつかれた小個体の大きさは半分以下に。小さくなっても 二つはまるで巨人にすがりつく小人のようにぴったりくっついて離れない。繊毛を激しく動かしながらたどり着いた粒子の隙間でいくつかの大きい繊毛虫に.....
*月井雄二先生(法政大)のコメント解説通りでよいと思います。 とくにコメントすることはありません。 興味深い動画ですね。

身体を伸ばすと300μ以上、丸めると円形200μ、粒子の傍で柔軟に伸縮自在の動きを見せる茶褐色繊毛虫。伸長時前方は扁平で中の細粒がよく見える。身体前方を徳利状に伸ばすこともある。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは餌をたくさん食べた後のスパチヂウム(Spathidium syrtis)です。この仲間は細胞先端部の形に特徴があります。Spathidium属にはたくさんの種が含まれますが,S. syrtisは,この属の中では大型の種です。 http://prot.....

一瞬ミミズかと思うが明らかに繊毛虫。長さは2000ミクロン以上か?一端は緑藻に絡んで左右に動く。長すぎる身体が途中で折れ曲がることもある。体表に規則的に配列した繊毛が激しく動く。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはスピロストマム(Spirostomum)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Spirostomum/index.html 種類は大核が1個の点を考慮すると,Spirostom.....

藻類や粒子凝集体間を300ミクロン位の繊毛虫が活発に遊泳、とがった先端を横に少し曲げ、体の後端に妙な突起をぶら下げている。この突起は本来の構造か噛みつかれた残りか不明。超巨大細長繊毛虫が近くを通り過ぎる。
*月井雄二先生(法政大)のコメント尾部の突起は採取時に砂粒などに触れて傷ついた結果だと思われます。細胞前半は形が崩れていませんので同定は可能です。細胞先端部が鳥の嘴のような形をしていますのでロクソデス(Loxodes)かレマネラ(Remanella)のいずれかです。 ロクソデス http.....

伸長時100ミクロン、縮んだ時500ミクロン、伸びちじみを繰り返しつつ捕食しているらしい。前方細身で、後方に透けて見えるやや太い部分がある。近くを更に長い繊毛虫が通過。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはスピロストマム(Spirostomum)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Spirostomum/index.html 細胞が大型であること,細胞口が細胞の中央付近にあるこ.....

粒子や藻類の間で殆ど動かず、口の周りの繊毛だけを活発に動かして餌を捕まえる作戦。何回か小生物がこの口に吸い込まれる。9時42分には大きい珪藻、43分30秒には鞭毛虫も捕食された。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはユープロテス(Euplotes)ではありません。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Euplotes/index.html スチロニキア(Stylonychia)です。 http:.....

ユープロテスの口の周りの繊毛が巻き起こすはげしい渦に飲み込まれるのは、小さなバクテリア、鞭毛虫だが、大きな珪藻もときには渦に巻き込まれ、体内に吸い込まれる、しかし珪藻は体内から排出されることも多く、消化し難いか、好きな食べ物でないのかも知れない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはユープロテス(Euplotes)ではありません。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Euplotes/index.html スチロニキア(Stylonychia)です。 http:.....

長さ150μ程度、透明不規則な楕円で硬さがある。湾曲した腹部が凹んでいて大きな空胞が見られる。繊毛は長く、位置を変えずに前端の繊毛を絶えず緩やかに動かすが餌の飛び込みは見られない。見かけぬ種類。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれも採取時に砂粒などに触れて傷つき,断片化した細胞(繊毛虫)です。細胞の先端部だけのようですが,この形だけでは何という属なのか判断できません。

50μほどの楕円形繊毛虫、身体の後に一本の突起が目立つ。腹側の繊毛を動かしながら粒子表面にはりついて移動しながら捕食する。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはディステリア(Dysteria)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Dysteria/index.html 細胞の口はナスラなどと同じ円筒形ですが,細胞後端部の腹側に繊毛が束.....

長さ100ミクロン、ほぼ楕円だが後部分はやや細く曲がっている。ほぼ同じ場所で絶えず回転している。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは傷ついて断片化した繊毛虫のように見えますが,そうではなくこれが本来の形である可能性もあります。後者の場合は,何属か不明です。ただし,あきらかに後ろ向きに泳いでいますので,なんらかのダメージというか,通常とは異なる状態にあることはたしかです。よって断.....

粒子の周りに形が似た大小2匹の繊毛虫。先端が一方へやや曲がりとがっている。一方はすらりと細長く他方はずんぐりとして動きが鈍い。両方とも体内に珪藻や他の原生動物の餌を入れている。短く動きの鈍い方の繊毛虫もやがて少し元気に。
*月井雄二先生(法政大)のコメント細長い方は,レマネラ(Remanella)だと思います。細胞が短い方はロクソデスの可能性もありますが,両者が同じ場所にいることは非常に希ですので,同じレマネラの細胞が縮んだ状態である可能性も否定できません。 ロクソデス http://protist.i......

約300ミクロンの細長繊毛虫、前端口の周りの繊毛を激しくうごかし、進んだり素早く退いたり、向きを変えたり神経質な動きをする。 尾部は細く尖り繊毛に覆われている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはウロレプタス(Uroleptus)か,これに近縁の仲間だと思います。棘毛類は似た種類が多いので判別が難しいです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Uroleptus/index.html

砂粒・有機物・微生物が集まった凝集体には食べ物が沢山あるらしく、3匹の繊毛虫が繰り返し出入する。ほぼ同じ大きさで、一匹は茶色で小太りな細長、一匹は黒褐色でスリム、一匹はやや小さい卵型で凝集体から殆ど外に出て来ない。互いに衝突や、干渉し合うこともなく、餌さがしに余念がない。
*月井雄二先生(法政大)のコメント最初から最後まで写っているのは,棘毛がよく発達していること,細胞質が赤味を帯びていることからウロスティラの仲間でホロスティカ(Holosticha polystylata)だと思われます。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB.....

大小さまざまな鞭毛虫や繊毛虫が餌のいっぱい詰まった粒子凝集体に群がっている。大きさは500ミクロン以上から5ミクロン程度まで。思い思いに忙しく餌をあさっているようだ。中でも目立つのは400ミクロン程度の黒褐色で表面一面が短い繊毛に覆われた繊毛虫。上から見れば卵型、横から見るとやや細長で前後.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの動画の主役はフロントニアの一種,Frontonia acuminata です。ただし,この種は,他のフロントニアの細胞口が腹側の中心線に沿ってあるのに対してこの F. acuminataだけは中心線からややずれた位置に口があります。その点ではDise.....

長い藻類と粒子間で身動きできない様子のプレウロネマ、体の横の透明な膜だけが盛んに揺れている。約100ミクロンで後部に長い数本の毛が伸びている。周りを大小様々な繊毛虫が動きまわり、プレウロネマに衝突することもある。
*月井雄二先生(法政大)のコメント長い繊毛が横に並んだカーテン状の構造(velum)が見えますので,たしかにプレウロネマ(Pleuronema)かも知れません。プレウロネマだとすれば大型の Pleuronema marinumでしょう。 http://protist.i.hosei.ac.....

約300ミクロンの細長繊毛虫が前端口の周りの繊毛を激しくうごかし、進んだり素早く退いたり、向きを変えたりしながら忙しく餌をあさる。 尾部は細く尖り繊毛に覆われている。一度珪藻を口に捕らえるがすぐ吐き出してしまう。(15時05分18秒)
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはウロレプタス(Uroleptus)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Uroleptus/index.html

長さ400ミクロンの扁平な細長棒状繊毛虫、先端だけやや膨らむ。体全体に縦の縞模様、表面には短い毛が沢山生え、特に後部の毛はよく動く。運動は前後運動と体軸を中心とした回転運動のみ。体を縮めたり、柔らかく曲げたりすることもない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはスピロストマムの一種,Spirostomum filum の細胞後端部がちぎれたものだと思います。おそらく採取時に砂粒などに当って切断されたのでしょう。 Spirostomum filum http://protist.i.hosei.ac.jp/.....

画面中央に、約70ミクロンの楕円形繊毛虫が繊毛をかすかに動かしながらじっとしている。 最後に位置を変えどこかに見えなくなった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは同定が難しいですね。まず繊毛虫であることには間違いないです。収縮胞の動きも見えます。 これ以外は判断が難しいですが,細胞口は,おそらく先端部にあるのだと思います。 とすると,コレプス(Coleps)やプロロドン(Prorodon)などと同じ前口綱(.....

餌をあさる細長繊毛虫:15時48分30秒から50秒には粒子に2種の繊毛虫が群れる様子、15時49分35秒から46秒には、細長繊毛虫が小型繊毛虫を口にくわえやがて放す、15時50分30秒から50秒には細長繊毛虫後部体内から珪藻が排出される。
*月井雄二先生(法政大)のコメント写っているのは,ウロレプタス(Uroleptus)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Uroleptus/index.html

細長い小型繊毛虫が2個体連結してくねくねと身をよじりながら移動している(9時38分58秒~39分52秒)、 一箇所に停止しなお身をよじる動作(9時40分50秒~42分25秒) 高倍率、100ミクロン細長で大小二つ、大きい方が形は整っている(9時52分44秒まで)大きい方の個体側面の繊毛列が.....
*月井雄二先生(法政大)のコメント分裂中である可能性も否定はできませんが,前後の形が似ていない(細胞の外形,繊毛の配置)点が不自然です。もしかすると,採取時に他の何かに中央部を挟まれて細胞が変形してしまったのかも知れません。

暗赤色、円形で殻の直径70ミクロン弱のアメーバが細い偽足を無数に伸ばして移動する。偽足は伸ばすと体長の2倍以上にも達し、先端が枝分かれする場合もある。殻の外側に珪藻や様々な粒子をくっつけて移動する。偽足に触れた小生物が偽足の収縮につれ中心に運ばれることもあるが食べられたかどうかは不明。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはディフルギアの一種(Difflugia)が移動しているのを上から見ている動画です。ディフルギアは種数が多い上,十分な情報がないので種まで同定するのはむずかしいです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/S.....

直径約30ミクロンの太陽虫が有軸仮足を四方に伸ばし、ゆっくり画面を移動中。
*月井雄二先生(法政大)のコメントたしかに太陽虫ですが,かなり小さいので種まで同定するのは難しいです。太陽虫の仲間は,軸足やその他の突起の形や,細胞表層の様子(付着物など)で種を区別しますが,この動画の個体は小さすぎてそれらの特徴がわかりません。残念ながら。

エンドウ豆のような形の細胞が4個ずつ並んで群体をつくるセネデスムス。淡緑色でそれぞれの細胞内には丸い葉緑体が一個見られる。画面では2個の群体、合計8個の細胞が観察される。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはセネデスムス(イカダモ)の中のScenedesmus acutus f. costulatusという種です。細胞が紡錘形(先端がやや尖る)で4つの娘細胞が一列,ないし,8細胞が2列になって並びます。 http://protist.i.hosei.a.....

他の生物に付着し、時々向きを変えるが移動せず、繊毛も伸ばしたまま。細胞内の液胞はのび縮みする他変化がない。
*月井雄二先生(法政大)のコメント細胞全体に繊毛が生えているので繊毛虫であることは間違いないです。また,上の方で収縮胞が動いていますので生きているのもわかります。しかし,細胞口がどこにあるかがわかりません。繊毛虫は細胞口の位置でおおよそのグループ分けをしていますので,細胞口が写っていない.....

よく振動する短い前鞭毛とうしろへ引きずる長い後鞭毛をもつ50ミクロン弱の鞭毛虫。泳ぎ回ることもなく体を小さく揺らすのみで元気がない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはミドリムシの仲間でアニソネマ(Anisonema)か,それに近い種類です。細胞の先端から2種類の鞭毛が出ているのが特徴で,1本が前へ,他が後ろへ伸びています。その状態で前進します。ここに写っているのは,普通のアニソネマより小型で,細胞体が硬い印象が.....

細菌、藻類、有機質や鉱物質粒子などからなるこの凝集体に出入りするのは主に珪藻だけ。脇に緑色の円形細胞があるがシスト化した鞭毛虫か。
*月井雄二先生(法政大)のコメント珪藻の同定には殻の表面の模様を調べる必要がありますが,この動画に登場するのは小型の珪藻なので,それらの模様が写っていません。よって種まで同定するのは困難です。画面の左上には,セネデスムス(イカダモ)の仲間のScenedesmus acutusがいます。右.....

長さ200ミクロン以上の大型珪藻だが動かず遺体かと思われる。中に萎縮した茶色の色素体が3個見られ、小さい微生物が出入りしている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは珪藻の殻(細胞壁)です。珪藻は種類が膨大なので,これだけでは何という種の殻なのか不明です。上・横など向きを変えて観察できればある程度,推定できますが,一面だけの映像では情報不足で判断できません。

伸長時の体長500ミクロンだが柔らかく伸び縮みする。尾部の2本の突起の一つが粒子にくっついて自由を奪われ、はげしく身をもがいている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントワムシは種類が多いので属を判定するだけでも難しい場合があります。この動画に写っているのは,最初はカシラワムシ(Cephalodella)かと思いましたが,先端部と尾部(足)の形からオナガワムシ(Scardium)により近いと判断しました。種まではわかりま.....

大小の鞭毛虫が重なって泳ぎ、互いに分かれていく。大きい方の鞭毛虫は沢山の微生物や粒子を体につけて泳ぎ回る。その他長い細菌、珪藻類が見られる。
*月井雄二先生(法政大)のコメント前と後に伸びる2本の鞭毛からなる鞭毛虫はたくさんいますが,この動画に写っているのは細胞体がやや扁平な楕円体で,硬く変形しません。これだけだとアニソネマ(Anisonema)の可能性もありますが,ビデオをよく見ると,細胞体に何本かの縦の隆起線があるように見.....

150ミクロン程度の細長繊毛虫。体の前後の長い繊毛を盛んに動かしながら、粒子凝集体にもぐり込んだり、表面を移動して盛んに餌をあさっている。
*月井雄二先生(法政大)のコメント動画のほとんどが細胞を横から撮影していますので,これだけでは何なのか判定するのは難しいです。おそらく棘毛類(Stichotrichida)の一種だろうと思いますが,棘毛類は種類が非常に多いので種を同定するには,上から見た外形や棘毛列の数やその配置を調べる.....

卵型でやや表面が硬く見える70ミクロン位のアメーバ、偽足を四方にのばし、最初は粒子に半分身を隠し、次に外に現われたかと思うとまた潜り、今度は反対側に顔を出す。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこのアメーバは細胞内に大量の餌を取り込んでいるため,著しく変形しています。アメーバ類は移動時の外形で種を判定しますが,この状態では種どころか,どのグループに属するかも判定するのは難しいです。長く伸びた仮足は,指状仮足のようにも見えますが,このような仮足を.....

体長、鞭毛の長さ共に100ミクロンの細長い鞭毛虫が餌を探すように盛んに動きまわる。狭い空間では円形になったり身をひるがえしたり柔らかく変形する。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはミドリムシの仲間,ペラネマ(Peranema)です。おそらくPeranema trichophorumでしょう。ただし,ペラネマ類も情報不足です。Wikipediaを見ると十種以上の種名が掲載されていますが,種の説明はまったくありません。手元にある.....

いくつかの粒子に囲まれた狭い空間。扁平で木の葉のような鞭毛虫が単鞭毛をひるがえして泳ぎ回る。偽足のない小型アメーバも現れ、体を次々前方に膨らませて移動する。連結藻類、大小さまざまな珪藻も泳ぎ回っている。
*月井雄二先生(法政大)のコメント動画の最初と最後に登場するのは,細胞体が扁平で硬いこと,前に伸びる鞭毛があることなどから,アニソネマ(Anisonema)やペタロモナス(Petalomonas)に近い仲間だと思われます。しかし,鞭毛基部の様子がはっきり見えないこと,後へ伸びる鞭毛の有無.....

画面の沢山の粒子凝集体は、自分の力で動く筈もないのだが忙しく動いている。これはアメーバや珪藻たちが粒子を突き動かしているからだ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの動画に写っているのもサッカメーバ(Saccamoeba)でしょう。サッカメーバはときおり後端部に他の物質が付着してひきずるようにして移動することがあります。この動画でも同じことが起きていると思われます。 http://protist.i.hosei......

画面中央にじっと動かない暗緑色藻。中央くびれの両側に葉緑体が一個づつ見られるので、分裂過程と思われるが、3分間には何も起こらなかった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはツヅミモの一種,Cosmarium scopulorumです。「分裂しそうな」とありますが,これは分裂途中という訳ではありません。ツヅミモ類は,もともとこのような点対称の形をしています。中心部の前部・後部をそれぞれ半細胞(semicell)といいま.....

粒子脇をゆっくり移動する直径50ミクロンの太陽虫。体と同じくらい長い軸足が周囲に放射状にのびている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントたしかに太陽虫ですが,かなり小さいので種まで同定するのは難しいです。太陽虫の仲間は,軸足やその他の突起の形や,細胞表層の様子(付着物など)で種を区別しますが,この動画の個体は小さすぎてそれらの特徴がわかりません。残念ながら。

さまざまな形の珪藻が泳ぎ回る中で, 互いにくっついて動かない2種の珪藻。
*月井雄二先生(法政大)のコメント珪藻は,大型の種類は外形だけでおおよそ種が判別できますが,中型〜小型種については似たものがたくさんいますので,外形だけでは種どころか属の判定もできません。この動画に写っているサイズだと類似の種がたくさんいますので,種を同定するには,細胞を酸で処理し,細胞.....

画面中央で、細長い紐状生物と珪藻がからみあい動けないようだ。まわりには大小の珪藻やトラケロモナスが元気よく泳ぎ回る
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの動画の前半で動いているのはすべて珪藻です。中心部に紐状のものがあり,わずかに動いているように見えますが,これは繊維状のバクテリアだと思います。緑色をしていないので藍藻(シアノバクテリア)ではないかも知れませんが,断定するにはより高倍率で観察する必要が.....

大きな粒子の周りを泳ぐさまざまな珪藻たち。粒子が時々動くのは珪藻につき動かされているからだ。
*月井雄二先生(法政大)のコメント小型珪藻については,似た種類がたくさんいますので,動画だけでは種を同定するのは無理です。種を同定するには,細胞を酸で処理し,細胞壁の模様を高倍率で観察する必要があります。 左上にジッとしている細胞がいますが,内部で収縮胞が動いています。その外形と葉緑体の.....

体長、鞭毛、ともに長さ100ミクロンのやや大型の鞭毛虫。餌を探すのか先端の長い一本の鞭毛を盛んに振りたてて泳ぎまわる。方向を変えるときは柔らかい体を自由に変形させる。動画24の鞭毛虫と異なり体の後部が扁平だ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはミドリムシの仲間,ペラネマ(Peranema)です。おそらくPeranema trichophorumでしょう。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Peranema/index.html

20ミクロン、やや硬い殻に包まれ赤褐色の鞭毛虫。トラケロモナスと思われるが余りに泳ぎが速く鞭毛も識別出来ない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはトラケロモナスであるかどうかも含めて私にはわかりません。トラケロモナスは通常,殻が球形か楕円形,ないし,紡錘形をしていますが,この動画に写っているのは通常のトラケロモナスの殻とは異なっています。中央付近が窪んでいます。また,トラケロモナスであれば前.....

粒子間の狭い空間で身をくねらせ動きまわる約300ミクロンの繊毛虫。全体の姿は見られない。
*月井雄二先生(法政大)のコメント細胞の外形,細胞質が黒ずんでいることからフロントニア(Frontonia leucas)の可能性が高いです。ただし,細胞表層にたくさんあるトリコシストがはっきり見えないのが気になります。 倍率が低いために写っていないだけなのか,もともと無いかがハッキリし.....

約70ミクロンの卵型鞭毛虫が画面を直進し、時々急に向きを変え逆方向に進みだす。前方の短鞭毛を激しく動かし、長い鞭毛は後ろに曳く。体内に、食べた餌なのか多くの顆粒が見える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはアニソネマ(Anisonema)です。Anisonema acinusの可能性が高いと思います。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Anisonema/index.html

全長が非常に長いアオミドロ、個々の細胞内にらせん状に繋がったの葉緑体が見られる。 タイムラプスで見ると細胞内顆粒が盛んに動いている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントアオミドロは,細胞径,細胞内にあるリボン状葉緑体の本数(1〜),各々が細胞内で何回転するか,細胞隔壁の状態(平坦か,襞状か),および,接合時の様子(接合管のでき方,接合子の外形,表層の様子)などで種を同定しますが,これまでにたくさんの種が知られています。.....

画面中央で殆ど動かない約30μの小型アメーバ。ほぼ透明な殻の下に様々な顆粒が見え、その片側から偽足が少しのび動いている。突然アメーバは偽足を下にして体を起こし、ゆっくりと移動しはじめる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはおそらく横転したコクリオポディウムが元の位置に戻って移動を始めるまでの様子です。移動を始めた後,殻の周囲に広がる仮足(偽足)にピントが合っていないのが残念なところです。比較的小型で殻の形が丸いので,Cochliopodium minus でしょう。.....

体の前後が細く体長約150ミクロンの扁平な繊毛虫。首の様な細い先端をくねらせ、また身体全体も柔軟によじりながら狭い粒子空間を移動する。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはリトノタス(Litonotus)です。リトノタス,ロクソフィルム(Loxophyllum),アンフィレプタス(Amphileptus)の3属はいずれも扁平な紡錘形で,片側の縁に細胞口があります。リトノタスの特徴は細胞口のある側だけが鍔状(縁が薄く広.....

直径70ミクロンのほぼ円形アメーバ。周縁から放射状に伸び縮みする偽足を伸ばすが太陽中の軸足と異なり柔らかい。偽足の基部は太くアメーバ状の動きもする。中央のやや硬い部分は殻なのか上から見ただけでは分からない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは殻を持つ糸状根足虫の一種,グロミア(Gromia)です。この動画では殻の部分にだけピントが合っていますが,ピントをずらすと細長い糸状仮足が見えるはずです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcod.....

粒子の間で動かない細い卵型繊毛虫。長い繊毛は静止したまま周囲に伸び、側面の膜状構造部だけが動いている。突然粒子の外に飛び出すが、また粒子の陰に潜りこみ、いかにも神経質な動きをする。
*月井雄二先生(法政大)のコメントプレウロネマの中でも大型の種であるPleuronema marinumだと思います。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Pleuronema/marinum/index.html これと.....

円形の一方が凹んだ形の20ミクロン足らずの生物。長い偽足(繊毛)を多方向に伸ばしているのでアメーバと思われる。殆ど動かないがタイムラプスで見ると少しずつ位置を変え、また細胞内顆粒も動いている事が分かる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは私にもわかりません。細胞の外形が変化しないので太陽虫とした方がよいかも知れません。ただし,太陽虫の中で小型で極細の軸足を持つタイプは,近年,太陽虫から糸状根足虫のグループに移されています。RabdiophrysやPompholyxophrysなどで.....

細い偽足を四方に伸ばし活発に移動中の100ミクロン以上のアメーバ。細胞内には捉えた餌なのか沢山の顆粒が見え、収縮胞も動いている。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはやや大型のベキシリフェラ(Vexillifera)です。細胞全体の形,色合いなどはマヨレラとほぼ同じですが,細胞の縁から細長い指状仮足(dactylopodium, dactylopodia)を何本も出すのが特徴です。 http://protist.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 画質を最高にして、さらに画面サイズを大きくすると軸足がぼんやりと見える。動きは少ない。
*月井雄二先生(法政大)のコメント当初,この動画に写っている生物はどのグループに属するかわかりませんでした。 しかし,撮影者から「動画を拡大してみると,細胞の周囲から細い突起が多数 でているのが見えるはず」とのアドバイスを受けて,そのようにしてみたところ 球形の細胞の表面から細い突.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 2匹の細長いせん毛虫が、体を前後に動かしながら進んでいく。どことなくシンクロしているのが面白い。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは繊毛虫の一種、スピロストマム(https://youtu.be/3rqcaZ9fBUY Spirostomum)です。細胞長が500μm以上あり、細胞口が中央付近にあるので Spirostomum intermedium の可能性が高いです。ただし.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。色と形が特徴的なナベカムリの殻。どうやら殻の主はいなくなったようだ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは有殻アメーバの一種、ナベカムリ(Arcella)の殻を底面から見たものです。種名を判断するには、殻を横から見た画像が必要です。殻の直径と殻の高さの比、殻の直径と開口部(pseudostome)の直径の比、殻の表面の状態(滑らかな球面か、凹んでいるか.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 全身に細い針のような繊毛をまとうせん毛虫。ゾウリムシのように全身の繊毛を柔らかく動かすタイプに比べると、針のような繊毛は移動の手段ではなく身を守るためのものにも思える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの生物は、動画の前半では活発に動いていますが、動画の後半はジッとしていることで、細胞の表面が繊毛で覆われていることが確認できます。細胞の長さは約100μmあります。これらの特徴からは、繊毛虫の一種、Pleuronema marinum である可能性が高.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 軸足に異物をつけた太陽虫を見つけた。観察していると、その異物をゆっくりと体に取り込んでいく。このまま消化するのだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは小型の太陽虫です。このような小さな太陽虫には頻繁に遭遇しますが、ハッキリした特徴がないのと、文献情報の不足から同定が困難な場合が多いです。 この動画の太陽虫は細胞表層から針のように細い軸足が伸びている以外、目立った特徴がありません。一番可能性がある.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 少し変わった形の太陽虫を見つけた。最初は傷から身体の中身が飛び出したのかと想像したが、徐々に身体の中に戻っていく。興味深い動きだ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは小型の太陽虫です。このような小さな太陽虫には頻繁に遭遇しますが、ハッキリした特徴がないのと、文献情報の不足から同定が困難な場合が多いです。 この動画の太陽虫は細胞表層から針のように細い軸足が伸びている以外、目立った特徴がありません。一番可能性がある.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 すばやい動きのべん毛虫を見つけた。静止時には、ゴツゴツした緑の身体が見えたが、ほどなく二本の鞭毛をすばやく振り回し、全身を回転させながら泳ぎ去った。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはおそらくロボモナス(Lobomonas)でしょう。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Chlorophyta/Lobomonas/index.html 動画からは、細胞内に葉緑体と赤い眼点があるのがわか.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 最初は何かの凝集体かと思ったが、ゆっくりと内部が動いている。 撮影したものを早送りで観察しても正体は不明だが、生き物ではあるようだ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれが何なのか私にはわかりません。動画からわかるのは、小さな生物が多数集まって動いている、ということのみです。動くということは、鞭毛で動いているかアメーバ運動をしているかのいずれかだと思いますが、あまりに密集しているのと、個々の細胞が小さいのでどちらとも.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 透明なビニール袋に粒子が入っているかのような奇妙な生き物を見つけた。 原生生物は人間の基準からすれば皆奇妙な形態だが、その中でも珍しいように思える。
*月井雄二先生(法政大)のコメント何者かが20〜30μmほどの厚さの透明なゲルに包まれています。そして、動画のスタートから4秒後付近でその左半分が収縮します。収縮した物体が1個の細胞だとすると、輪郭はツリガネムシに似ています。左が口で右が柄についている部分と見えなくもありません。 ツリガ.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 小さな太陽虫がゆっくりと浮遊している。無防備そうに思えるが、意外に危険は少ないのかもしれない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントゴミの後ろで動いているのは、間違いなく繊毛虫ですが、何という種類かはわかりません。また、ゴミの右手に透明な球状のものが浮遊していますが、当初これが何なのかわかりませんでした後に撮影者から画面を拡大すれば放射状の突起が見えるはず,との指摘を受けて,画面をフ.....

水田から採取後、寒天上で数日放置。 ワムシと思われる生物を観察。身体を伸び縮みさせながら貪欲に何かを捕食しているように見える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはワムシですが、似た種類がたくさんいますので、属名すらわかりません。 頭部が円形でやや斜めに切れた形をしています。一方、後端部には2つの棘状の突起(趾、あしゆび)があります。このような特徴をもつワムシは、スナワムシ科(Proalesなど)とコガタワム.....

凝集体に接触しつつ、細かく動く緑の球状の生き物。 ミクロの世界には、このような良く分からない生き物がたくさん見られる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれが何なのかまったくわかりません。 緑色をしているので、葉緑体を持っていると思われますが、それ以外はまったく種を判定する手がかりが見つかりません。周囲の顆粒を引き寄せつつ動いていますが、どうやって動いているかも見当がつきません。

水田から採取後、湛水2日後撮影。ミドリムシの仲間を見かけることは多い。しかし、他の原生生物にもいえるが、動きが早いと低倍率で観察するのが精一杯だった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはミドリムシ(Euglena)です。その外形と動きからすると、一番可能性が高いのは Euglena viridis です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Euglena/vi.....

水田から採取後、湛水2日後撮影。 長方形の形をした珪藻。珪藻の仲間の移動する動きは優雅にステップを踏むようだ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは珪藻ですが、その帯面(girdle face)しか写っていませんので属の判定はできません。 先にコメントしたアドレス:https://youtu.be/lmNmEwg2tIE の動画についてはイタケイソウ(Diatoma、ディアトマ科)であろうとし.....

水田から採取後、湛水2日後撮影。分裂直後なのか、二つを連ねたような生き物。かなり素早くしかも不規則に動くため、じっくり観察することができなかった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはおそらく細胞分裂中のコレプス(Coleps)だと思います。コレプスは分裂後も、しばらくの間この動画のように2つの細胞がつながった状態で泳いでいます。分裂直後は、細胞表面を覆う厚い鎧状の板がないため、前方の細胞は後半部が、後方の細胞は前半部が、裸の状.....

水田から採取後、湛水2日後撮影。 緑の突起状の何かを見つけた。拡大してみても良く分からない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれを判定するのは難しいですが、考えられる可能性を書いてみます。 まず、内部が緑色なので緑藻類の可能性が高いといえます。そして外形は円筒形で片側がやや膨らんでいます。これはサヤミドロ(Oedogonium)によく見られる特徴です。 http://prot.....

水田から採取後、湛水2日後撮影。 2つの長細い珪藻が連なっている。分裂直後なのだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはアドレス:https://youtu.be/lmNmEwg2tIE で紹介したイタケイソウのようにも見えますが、違う可能性が高いです。横並びの2つの細胞のうち、左側は帯面(girdle face)が見えていますが、右側はやや傾いた状態で帯面だけでな.....

水田から採取後、湛水4日後撮影。 比較的素早く動くせん毛虫。餌を捕らえているのか、身体の長軸の片方向にばかり移動するため、早さの割には撮影しやすかった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはオキシトリカか、アンフィシエラのいずれかだと思います。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Oxytricha/index.html http://protist.i.hosei.a.....

水田から採取後、湛水4日後撮影。 身体の中に、いくつもの珪藻を取り込みつつも、盛んに餌を探すかのように泳ぐせん毛虫。 その動きを見ているのは少し楽しい。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは細胞(100μm弱)が左右に扁平で、先端部にスリット状の口があるように見えます。先端部にスリット状の口がある繊毛虫としては、 プラチオフリア http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Pl.....

水田から採取後、湛水4日後撮影。 水の中を漂うように移動する小型の生物。微妙に形を変えつつ、時にゆっくり、時に素早く移動する。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれを同定するのは難しいですね。 細胞はほぼ球形ですが、餌(バクテリア?)を捕食する際、アメーバが餌を食べる時のように、表面が著しく変形すること、活発に遊泳する、大きさが20μm前後である、などの特徴からモナスの可能性が高いと思います。 http://p.....

水田から採取後、湛水4日後撮影。 最初に見たときは、中心が赤茶色の大きな緑の丸い不思議な生き物と思ったが、長い時間観察していると、その形を変えてミドリムシの仲間だと分かった。 さらに時間をかけてみていくと、また最初に見つけたときと同じ球形に戻ってしまった。 今回、一時間以上、観察したわけだ.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは赤い色素を持つミドリムシ(Euglena)が、一時的に丸まった状態からもとの紡錘形の形に復帰する過程を写した動画です。ミドリムシは種類が多い上、最近は分類が激しく変更されていますので、種を同定するのはかなり難しいです。 http://protist.....

水田から採取後、湛水4日後撮影。 ソラマメのような形の小さな生き物が、身体を細かく震わせながら泳いでいる。 鞭毛のようなものが見える気もするが、小さすぎて良く分からない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは非常に小さい(20μm以下)ので繊毛虫か鞭毛虫かもわかりません。もう少し解像度が高ければ、鞭毛で動いているのか、繊毛でなのかがわかりますが、この動画ではそれがわかりません。動きからすると先端部から出る鞭毛で動いているように見えますが、断言はできません。

水田から採取後、湛水4日後撮影。 透明な矢じりのような生き物。比較的硬いのか、その形は変わっていないように思える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは動きからして鞭毛虫だと思います。細胞体が透明で硬く変形しない。横断面がややいびつな三角形をしている点などから、一番近いのはペタロモナス(Petalomonas)です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/.....

ゆっくりと回転する緑の球体。内部に紅い点のようなものが見えるが、ミドリムシだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれが何であるかは,わかりません。 透明な球形の殻の中で細胞が動いているのと,細胞質の中に葉緑体と思われる緑色の粒子と赤い眼点があることからすると,休眠状態にあるミドリムシの可能性があります。 http://protist.i.hosei.ac.jp/P.....

水田の泥をかき分けるように進む茶色い珪藻。一見、可動部分がないように思えるが、どのようなメカニズムで進んでいるのだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはハネケイソウ(Pinnularia)の一種です。珪藻は,通常,複雑な模様がある面(殻面,valve face)を上下にして滑走運動をしますが,この細胞は模様のない横の面(帯面,girdle face)を見せながら移動しているようです。回りに顆粒状の.....

水田から採取した珪藻。ゆっくりと障害物を押し分け進む。その動きは周りに不思議な力で水流でも起こしているかのようだ。どのようなメカニズムなのだろう?
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれも他の動画(https://youtu.be/ZG6ZFRjduKY)と同じハネケイソウです。模様のない横の面(帯面,girdle face)を見せながら滑走運動をしています。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Ima.....

水田から採取したアメーバ。擬態というわけではないだろうが、透明な体と内部の粒子が、周囲の凝集物と区別がつけづらい。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは裸性アメーバの仲間ですね。裸性アメーバの同定は,移動時の形で行いますが,この動画では周囲にいろいろなものがあって,残念ながら細胞全体の形がはっきりしません。動画からは細胞長が100μm以上あることがわかります。細胞体は扁平でなく,ある程度の厚みがあ.....

視野に突然飛び込んできた緑の球形生物。凝集物に付着するともう動かない。粘液のようなものが出ているようにも思えるが気のせいだろうか?
*月井雄二先生(法政大)のコメント写っている楕円体のものは,外形が変化しないので殻に入っていると思われます。その内部は全体が緑色で,一部に若干赤味を帯びた部分があります。緑色は葉緑体,赤い部分は眼点です。おそらくトラケロモナス(Trachelomonas)の一種でしょう。 http://.....

水田から採取したトゲに覆われたような緑の生き物。動きが早く、短時間しか撮影できなかった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは殻を持つミドリムシの仲間,Trachelomonas crispa か,それに極めて近い種です。Trachelomonas crispaは,殻全体に短い棘があります。先端(開口部)に襟(collar)はなく,替わりにやや長い棘があります。後端部は序.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。 多くのバクテリアに囲まれた中を進むアメーバ。体内の細胞質を流動させることで形を変えながら動いていく。その変化は見飽きない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは裸性アメーバの仲間,Glaeseriaです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Glaeseria/index.html 細胞全体はサッカメーバに似ていますが, http://pro.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。 バクテリアの群れの中を泳ぐミドリムシ。ほかのミドリムシの動画に比べて、しなやかさに欠ける気がする。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはミドリムシです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Mastigophora/Euglena/index.html 細胞長が100μm以下なので,ミドリムシとしては中形のサイズといえます。ミドリムシ属の.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。 分裂しているようにも見える珪藻。気のせいか、その周囲にバクテリアが集まっているようにも見える。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはハネケイソウ(Pinnularia)の一種です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Heterokontophyta/Raphidineae/Pinnularia/index.html 分裂中かどうかは.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。 餌を探しているのか、繊毛虫が泳ぎ回る。小刻みに前進後進を繰り返したり、くるりと回転したりせわしない。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは繊毛虫の1グループ,棘毛目(アンフィシエラ目)の一種です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/Ciliophora/Spirotrichea/Stichotrichida.html このグループにはたくさん.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。 少しくびれているように見えるので分裂の途上かもしれない。動きはあるものの、珍しく大きく位置を変えないので撮影しやすかった。 Video:1/2(この動画) https://www.youtube.com/.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは繊毛虫の1グループ,棘毛目(アンフィシエラ目)の一種です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/Ciliophora/Spirotrichea/Stichotrichida.html (注:日本語) このグル.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。 はっきりとくびれている。動きはあるものの、珍しくあまり位置を変えないので撮影しやすかった。 Video:1/2 https://www.youtube.com/watch?v=osd3fhSZaLs V.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは繊毛虫,棘毛目(アンフィシエラ目)の一種で,見たとおり分裂中のものです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/taxonomy/Ciliophora/Spirotrichea/Stichotrichida.html 周囲にいる.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。 高倍での観察は、動きが激しく細部が見れなかった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは繊毛虫,棘毛目(アンフィシエラ目)ウロスティラ科ウロスティラ属の一種です。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Ciliophora/Urostyla/index.html 残念ながら種名はわかりません。

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。有殻アメーバのナベカムリが仮足を伸ばし移動しているのを観察した。途中(2:13)、緑色の原生生物を捕食するが、肝心の部分がファイルの入れ替えを行ったため、撮影できていない。動きの素早さでは劣るナベ.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの動画の主役は,円盤状の殻を持ち,やや太めの仮足を出しています。これらの特徴からアルケラ(ナベカムリ,Arcella)の一種であることがわかります。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/A.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。 緑色のトゲに覆われたような生き物を観察した。たいていは素早く動き回るのだが、この個体は、同じ場所に執着しているのか、比較的撮影しやすかった。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは他の動画にも出て来たTrachelomonas crispa(または,それに近い仲間)です。 Trachelomonas crispaは鞭毛が出る開口部付近の棘が長いのが特徴の一つですが,この動画では,棘がかなり変型しているように見えます。周囲にあ.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。 砂粒のようなものに覆われたべん毛虫。動かなければ、生きているとわからない。 擬態なのか、守りのためなのか、不思議な形だ。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはミドリムシの仲間,Peranemopsis granuliferaです。1本の鞭毛を持ち,細胞体の周囲に砂粒などの顆粒を付着させているのが特徴です。ペラネマのように細胞が柔らかいので,砂粒の塊が変形することがあります。 http://protist.....

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。 ナベカムリを見つけたと意気込んだが、中身がなかった。彼らの分裂はどのように行われるのか、少し気になる。
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはあきらかにアルケラ(ナベカムリ,Arcella)の一種,Arcella gibbosaです。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/Arcella/gibbosa/index.html .....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは繊毛虫の仲間ですが、細胞が小さいので種を同定するのは難しいです。 細胞の輪郭からは、Leptopharynx、Drepanomonasのいずれかだと思われます。 Microthoraxにも似ていますが、Microthoraxは細胞の後方に細胞口があ.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは有殻アメーバの一種のようにみえますが、殻の中にある細胞質の輪郭がはっきりしませんので、細胞自体はすでに死んでいるようです。 中央部にある丸いものは核、ないし、その名残りかも知れません。 殻の右端に開口部のように見える場所がありますが、それが本当に開.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは棘毛類(Stichotrichida)に属する繊毛虫です。形としてはAmphisiellaに似ていますが、Amphisiella属に特徴的な後端部の太く長い棘毛が確認できません。後端部に何本かの棘毛はありますが、Amphisiellaのものと比べる.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはアメーバの仲間、バネラです。 障害物のある場所を移動しているので形が安定していませんが、おそらく Vannella miroides でしょう。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Sarcodina/V.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメント小型繊毛虫であることに間違いありませんが、属を同定する手がかりとなる外形、細胞口の形などがハッキリしないため、何なのかわかりません。 細胞口の位置は先端部、後端部に収縮胞があるのは確認できます。 他の動画(https://www.youtube.com/.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは小型の太陽虫のようですが、これくらい小さいと属の判別が難しくなります。太陽虫は通常、細胞の外にある付属物(鱗状のものや突起物など)で属を判別しますが、この細胞には特に目立った付属物はありません。細胞の表層部が二層に分かれているのか、あるいは、ゲル状.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの細胞は円筒形で前端が尖り、後端部に丸みがあります。細胞口は縦型で尖った前端のすぐ近くにあるのがわかります。これだけだと、痩せたテトラヒメナのようにも見えます。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/Cilio.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれはおそらくケルコモナスか、それに近い仲間だと思います。動画の途中でときおり前端に伸びる鞭毛が見えます。また、前半では後端部をひきずるようにして移動している様子がよくわかります。これらはケルコモナスの仲間にみられる特徴です。 http://protis.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこの細胞は先端部に細長い口があり、後端部に収縮胞があるのがわかります。テトラヒメナかそれに近い仲間だと思いますが、後端部がやや尖っている点がテトラヒメナとはやや異なります。 http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Images/.....

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解.....
*月井雄二先生(法政大)のコメントこれは動画"2006青葉山植物園-5" (https://www.youtube.com/v/8K0dk0sejb4) の細胞と似ていますが、より細長いですね。 ここまで細いと、動画"2006青葉山植物園-5"でも指摘した、繊毛虫の一種、キルトロフォシス.....

2021 © AL-Museum