2006青葉山植物園-7
仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解の程度でL層・F層・H層と呼びます。この動画は、Ao層の下層であるA層(一般に土と呼ばれる鉱質土層のうち、一番上の腐食に富み暗色の層)の試料を観察したものです。採取直後は、観察できるような生物があまりいなかったので湛水状態で放置し、1ヶ月後に観察しました。
月井雄二先生(法政大)のコメント
この細胞は円筒形で前端が尖り、後端部に丸みがあります。細胞口は縦型で尖った前端のすぐ近くにあるのがわかります。これだけだと、痩せたテトラヒメナのようにも見えます。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
しかし、細胞全体に立て筋があるのが目立ち、これを考慮すると、サスロフィルスのようにも見えます。ただし、サスロフィルスは前端部からやや下がった位置に細胞口がありますので、その点が異なります。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
採取日:2006/12/06
採取場所:青葉山植物園 Google Map