粒子に隠れたアメーバの不思議な挙動
粒 子の縁から偽足がのぞいたと思うと一寸だけ顔を出すアメーバ。小さい粒子の破片を身体につけて粒子の陰に隠れてしまいます。次の瞬間、別の粒子の縁から顔 を出し、小さい粒子の破片を奥に引きずり込んでいきます。アメーバは全部の姿を現すことはなく、まわりの粒子もその挙動につれ、不思議な動きを見せていま す。
月井雄二先生(法政大)のコメント
細胞の全体像がないので特徴がつかみにくいですが,仮足の形が独特です。
大型のアメーバ(アメーバプロテウス,トリカメーバ,ポリカオス等)ではこのような仮足は出しません。
また,中形のタイプ(マヨレラ、サッカメーバなど)も多くはこのような長く伸びた仮足は出しません。
すでに出て来たベキシリフェラなどではこのような仮足を出しますが,移動時の細胞の形がわからないとベキシリフェラかどうかは判断できません。
また,ディナアメーバ(Dinamoeba)という種類もこのような形の仮足を出すようです(私はまだ未確認)。
しかし,繰り返しになりますが,細胞の全体像がわからないので,これ以上のことはわかりません。
採取日:2009/08/08
採取場所:広瀬川A Google Map