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2006青葉山植物園-5

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解の程度でL層・F層・H層と呼びます。この動画は、Ao層の一番下層で落ち葉等有機物が肉眼で元の形が判らない程に細かくなったH層から採取した試料を観察したものです。採取直後は、観察できるような生物があまりいなかったので湛水状態で放置し、1ヶ月後に観察しました。


月井雄二先生(法政大)のコメント
小型繊毛虫であることに間違いありませんが、属を同定する手がかりとなる外形、細胞口の形などがハッキリしないため、何なのかわかりません。 細胞口の位置は先端部、後端部に収縮胞があるのは確認できます。 他の動画(

https://www.youtube.com/v/oSKT2xdFAl0

)と同じようにも見えますので、もし、同じならば、細胞口は扁平な細胞の先端部近くの横にあるはずです。 細胞口は深く裂けた形に見えますが、ここだけだと小型の繊毛虫、キルトロフォシス、 あるいは、プロトクルジアに似ています。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

しかし、キルトロフォシスは葉巻状で、細胞がこの動画のように頻繁に曲がることはありません。また、キルトロフォシスは細胞先端に長い繊毛があるのですが、これにはそれがみあたりません。 一方のプロトクルジアは観察例が少ないので断言できませんが、細胞は長卵型で、この動画のように頻繁に曲がることはなかったように思います。

採取日:2006/12/06

採取場所:青葉山植物園  Google Map

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