水田のミドリムシ
水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。
バクテリアの群れの中を泳ぐミドリムシ。ほかのミドリムシの動画に比べて、しなやかさに欠ける気がする。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはミドリムシです。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
細胞長が100μm以下なので,ミドリムシとしては中形のサイズといえます。ミドリムシ属の分類は,細胞の外形,表層の様子,葉緑体の形,パラミロン粒(paramylon body)の形などで行います。この動画からは,細胞の外形(細長く,後端部が急に尖る)はわかりますが,他の特徴がわからないので種までは同定できません。
似た形の種として Euglena caudata や Euglena anabaena がいますが,これらは細胞が柔らかくやや変形しやすいのが特徴です。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
しかし,動画の種は,細胞体はやや曲る程度で,あまり柔らかくありません。これと似たミドリムシは私自身も何度も撮影しているのですが,調査不足で種の同定ができていません。
採取日:2006/09/22
採取場所:鹿島台水田 Google Map