柄の先の鞭毛藻コロニーの捕食
粒子に付着した茶色の長い柄の先に鞭毛藻のコロニーがあり、勢いよくそれぞれの鞭毛を動かしています。時々小さな餌がコロニーに飛び込みますが、やがて離れて柄にそって難を逃れるものもあるようです。アントフィサの仲間でしょうか?
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはコメントにあるようにアンソフィサ(アンソフィシス)です。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
「th」部分をトとするか,ソ(あるいはゾ)とするかは悩ましい問題です。
また,最近の本では「Anthophya」としている場合が多いようですが,
私が最初に利用したKudo の Protozoology (6版1966,1版は1931)では,
Anthophysisと表記されています。
原因ははっきりしませんが,似た例として,
ビコエカ(Bicoeca)とビコソエカ(Bicosoeca)があります。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
私がかつて調べたところでは,ビコソエカ(Bicosoeca)は原生動物の研究者が
用いる名前で,ビコエカ(Bicoeca)は藻類の研究者が用いる名前と記憶しています。
アンソフィサ(アンソフィシス)やビコエカ(ビコソエカ)などは,原生動物学,
藻類学のいずれでも扱っているのですが,両分野の間で交流がなかったため,
いつのまにか名前が変わってしまったようなのです。
分類に関しては藻類の方が活発なので,最近では藻類系の名前が主に使われて
いるようです。
採取日:2009/10/18
採取場所:広瀬川A Google Map