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2006青葉山植物園-1

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解の程度でL層・F層・H層と呼びます。この動画は、Ao層の一番表層で落ち葉等が元の形を保ったL層から採取した試料を観察したものです。採取直後は、観察できるような生物があまりいなかったので湛水状態で放置し、1ヶ月後に観察しました。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは繊毛虫の仲間ですが、細胞が小さいので種を同定するのは難しいです。 細胞の輪郭からは、Leptopharynx、Drepanomonasのいずれかだと思われます。 Microthoraxにも似ていますが、Microthoraxは細胞の後方に細胞口があるため、後半部の輪郭が凸凹しています。この動画の細胞は後半部ではなく、前半部に凸凹があるので、Microthoraxではないといえます。 一方、LeptopharynxとDrepanomonasの違いは、前者は細胞口がハッキリしているのに対して、後者はあまり目立たない点であるとされています。これについては動画の細胞はさかんに動いているため、細胞口の様子が確認できず、どちらであるか判別できません。 私の観察では、Drepanomonasは繊毛の数は少ないものの目立っていて、動いていても 識別しやすいのですが、Leptopharynxは動いていると確認しずらい、という違いがあるように思います。その点からすると、この動画の細胞が動いていても、繊毛がはっきり識別できますので、Drepanomonasに近いといえます。 ただし、私が撮影したDrepanomonasはより細長いタイプしかありません。 この動画の細胞はより丸みがあります。その点はLeptopharynxに近いですが、Drepanomonasにも丸みのあるタイプもいるらしいので、細長いか丸いか、はあまり問題にならないはずです。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

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採取日:2006/12/06

採取場所:青葉山植物園  Google Map

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