捕食するユープロテス?
粒子や藻類の間で殆ど動かず、口の周りの繊毛だけを活発に動かして餌を捕まえる作戦。何回か小生物がこの口に吸い込まれる。9時42分には大きい珪藻、43分30秒には鞭毛虫も捕食された。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはユープロテス(Euplotes)ではありません。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
スチロニキア(Stylonychia)です。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
両者の区別は,見なれると細胞の外観だけですぐにできますが,より詳細にいうと,ユープロテスは細胞前端近く,中央よりやや後ろ側,および,後端部に数本の大きな棘毛がありますが,それら以外の小さな棘毛の列はありません。
一方,スチロニキアは口部域以外に細胞の両側に,途中までですが,棘毛列があります。その他,後端部に両側へ広がる大きく長い棘毛(通常3本)があるのも特徴です。
また,生きた細胞ではわかりませんが,大核の数&形にも大きな差があります。スチロニキアは通常,楕円体のものが前後に1個ずつ(計2個)あります。一方,ユープロテスの大核は通常1個で,形もT字形やC字形など種ごとに独特な形をしています。
採取日:2009/05/27
採取場所:広瀬川A Google Map