旅の終わりに崩壊する群体シヌラ
時 々定位置ですごい勢いで回転してはまた、粒子表面に沿って移動する褐色鞭毛藻群体シヌラ。拡大画面では、長い鞭毛が揺れる様が観察されます。群体は球形で すが、細胞が何個か飛び出しいびつに見えることもあります。そのうち水面の境界に接近し移動を止めますが、やがて体の内容物がどんどん外へ出始めます。鞭 毛の動きもなくなり、群体全体が委縮し矮小化すると思うと最後に崩壊し、個々の鞭毛虫がバラバラに離散してしまいます。
月井雄二先生(法政大)のコメント
とくにコメントすることはありません。
シヌラ属は,電子顕微鏡を使わないと見えない鱗片の模様の違いで
種を区別しています。そのため,光学顕微鏡で種が同定できるのは
鱗片以外に何らかの特徴があるごく一部に限られています。
採取日:2009/10/18
採取場所:広瀬川A Google Map