展示室 > 名称別 > スピロストマム
巨大細長繊毛虫
一瞬ミミズかと思うが明らかに繊毛虫。長さは2000ミクロン以上か?一端は緑藻に絡んで左右に動く。長すぎる身体が途中で折れ曲がることもある。体表に規則的に配列した繊毛が激しく動く。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはスピロストマム(Spirostomum)です。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
種類は大核が1個の点を考慮すると,Spirostomum teresのように思えますが,細胞全体が通常のSpirostomum teresよりやや長めのように見えます。形としては Spirostomum intermedium に近い気がします。S. intermediumは通常,大核は数珠状なので,その点は異なります。
しかし,同じように大核が数珠状のHomalozoon vermiculareでは,分裂前に大核は一時的にまとまって1つになります。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
Spirostomum intermediumではその点を確認できていませんが,おそらくそのはずです。ということで核分裂前のSpirostomum intermediumであろうと推察します。
採取日:2009/05/27
採取場所:広瀬川A Google Map
伸び縮みを繰り返す奇妙な細長繊毛虫
伸長時100ミクロン、縮んだ時500ミクロン、伸びちじみを繰り返しつつ捕食しているらしい。前方細身で、後方に透けて見えるやや太い部分がある。近くを更に長い繊毛虫が通過。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはスピロストマム(Spirostomum)です。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
細胞が大型であること,細胞口が細胞の中央付近にあることからスピロストマム(Spirostomum intermedium)と判定できます。
採取日:2009/05/27
採取場所:広瀬川A Google Map
奇妙な繊毛虫の不思議な動き
長さ400ミクロンの扁平な細長棒状繊毛虫、先端だけやや膨らむ。体全体に縦の縞模様、表面には短い毛が沢山生え、特に後部の毛はよく動く。運動は前後運動と体軸を中心とした回転運動のみ。体を縮めたり、柔らかく曲げたりすることもない。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはスピロストマムの一種,Spirostomum filum の細胞後端部がちぎれたものだと思います。おそらく採取時に砂粒などに当って切断されたのでしょう。
Spirostomum filum
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
採取日:2009/05/27
採取場所:広瀬川A Google Map
超細長繊毛虫(1)
1500ミクロン以上もあり、ミミズかと思うが繊毛虫だ。粒子間の小さい間隙をぬって動きまわる。体後部に線状模様の明るい部分がある。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはスピロストマム(Spirostomum)です。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
細胞のサイズ,中央に細胞口があることなどから,おそらくSpirostomum intermediumだと思われます。ただし,確定するには,大核が数珠状であることを確かめる必要があります。
採取日:2009/05/28
採取場所:広瀬川B Google Map
超細長繊毛虫(2)
1500ミクロン、長く動作の様子は(1)に似ているが。体は扁平で全体に縦の筋が見える。特に後端部は扁平。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これはスピロストマム(Spirostomum intermedium)です。倍率が大きいため,細胞表層にある縦筋が見えています。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
採取日:2009/05/28
採取場所:広瀬川B Google Map
水田の細長せん毛虫
水田から採取後、寒天上で数日放置。
2匹の細長いせん毛虫が、体を前後に動かしながら進んでいく。どことなくシンクロしているのが面白い。
月井雄二先生(法政大)のコメント
これは繊毛虫の一種、スピロストマム(
https://youtu.be/3rqcaZ9fBUY
Spirostomum)です。細胞長が500μm以上あり、細胞口が中央付近にあるので Spirostomum intermedium の可能性が高いです。ただし、S. intermediumの大核は数珠状で多数の球形の核が連なっているのですが、この動画ではそこがハッキリしません。内部にあるのが核なのか、食胞なのか判別がつきません。かりに大核が一個の場合、S. intermediumではなく、S. teresの大型タイプである可能性も高まります。
S. teresは細長い細胞の中央部に長楕円形の大核が1個だけあります。この動画では、それれらしいものがあるようにも見えます。ただし、通常、S. teresのサイズは300〜400μmなので、サイズからいうとS. intermediumの可能性が一番高いといえます。
http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....
採取日:2006/10/16
採取場所:鹿島台水田 Google Map