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大小二つの繊毛虫

やや小型で、体の前後に棘毛のある繊毛虫が粒子間で餌をあさっています。一瞬その何倍もある巨大な繊毛虫が姿を現し、身をくねらせて去って行きます。


月井雄二先生(法政大)のコメント
小さい方はバラディナ(Balladyna),大きい方はレマネラ(Remanella)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....


http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

形の似た大小2匹の繊毛虫

粒子の周りに形が似た大小2匹の繊毛虫。先端が一方へやや曲がりとがっている。一方はすらりと細長く他方はずんぐりとして動きが鈍い。両方とも体内に珪藻や他の原生動物の餌を入れている。短く動きの鈍い方の繊毛虫もやがて少し元気に。


月井雄二先生(法政大)のコメント
細長い方は,レマネラ(Remanella)だと思います。細胞が短い方はロクソデスの可能性もありますが,両者が同じ場所にいることは非常に希ですので,同じレマネラの細胞が縮んだ状態である可能性も否定できません。

ロクソデス 

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レマネラ 

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採取日:2009/05/27

採取場所:広瀬川A  Google Map

粒子凝集体に群れる原生動物たち

大小さまざまな鞭毛虫や繊毛虫が餌のいっぱい詰まった粒子凝集体に群がっている。大きさは500ミクロン以上から5ミクロン程度まで。思い思いに忙しく餌をあさっているようだ。中でも目立つのは400ミクロン程度の黒褐色で表面一面が短い繊毛に覆われた繊毛虫。上から見れば卵型、横から見るとやや細長で前後は更に細い。


月井雄二先生(法政大)のコメント
この動画の主役はフロントニアの一種,Frontonia acuminata です。ただし,この種は,他のフロントニアの細胞口が腹側の中心線に沿ってあるのに対してこの F. acuminataだけは中心線からややずれた位置に口があります。その点ではDisematostomaに似ているのですが,他の諸々の特徴からFrontonia属とみなすことができます(前端部がDisematostomaはやや尖っているのに対して,本種は他のフロントニア同様,丸みを帯びています)。

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他に登場する2種は,ホロスティカ(Holosticha polystylata)とレマネラ(Remanella)です。

採取日:2009/05/27

採取場所:広瀬川A  Google Map

身動きできないプレウロネマ?

長い藻類と粒子間で身動きできない様子のプレウロネマ、体の横の透明な膜だけが盛んに揺れている。約100ミクロンで後部に長い数本の毛が伸びている。周りを大小様々な繊毛虫が動きまわり、プレウロネマに衝突することもある。


月井雄二先生(法政大)のコメント
長い繊毛が横に並んだカーテン状の構造(velum)が見えますので,たしかにプレウロネマ(Pleuronema)かも知れません。プレウロネマだとすれば大型の Pleuronema marinumでしょう。

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ただし,同じvelumを持つもので,Pleuronema marinumと同じサイズの繊毛虫がいます。ヒスチオバランチウム(Histiobalantium natans)という種で,この種は細胞から伸びる繊毛が長短2種類あることで,Pleuronemaと区別されています。

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この動画では,長短2種類の繊毛があるか否かがはっきりしませんので,どちらとも断定はできません。

また,レマネラやホロスティカがまわりを泳いでいますね。小さな繊毛虫は今のところ何という種かわかりません。

採取日:2009/05/27

採取場所:広瀬川A  Google Map

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