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謎の円形生物

粒子の縁に沿ってゆっくりと移動する不思議な生き物。丸い身体の内側に、円形で茶色のものが見えています。身体の外に延びる長い軸足のような構造は太陽虫とも違うようです。 顕微鏡で覗いていると、この様に不思議な生き物に出会うことがあります。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは顆粒状根足虫に属するディプロフリス(Diplophrys)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

この属の特徴は, 1)細胞の両端から放射状に糸状仮足を出して移動する, 2)細胞内に大きめの油滴のようなものがある, 3)また,写真ではほとんど写りませんが,非常に薄い殻の中に入っています。

これと似た仲間にアンフィトレマ(Amphitrema)という属がいます。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

こちらは殻の表面に砂粒などをくっつけており,細胞内には共生藻がたくさんいるのが特徴です。すべて高地にある湿原で見つかっています。

採取日:2009/08/08

採取場所:広瀬川A  Google Map

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