展示室 > 動画一覧 > Video210

水田:キロドネラの遊泳

水田から採取後、湛水4日後撮影。

一見、ミジンコのような形のせん毛虫。柔らかな身体で粒子の間を泳ぎまわる。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはキロドネラの仲間です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

後端部が細く尖っている、扁平な細胞の縁が透明である、などの特徴を基に Kahl, A, Wimbertiere oder Ciliata (Infusoria) in Die Tierwelt Deutschlands, 18. Teil Urtiere oder Protozoa. Pt 1, Gustav Fisher 1930 を調べると、一番近いのは Chilodonella labiata, あるいは、Chilodonella caudate でした。本にある線画と見比べると、より近いのは前者の C. labiata です。ただし、いずれも細胞長が40〜50μmとあり、この動画の細胞はそれよりも大きい(100μm)のが気になります。

後端部が細く尖っていて、より大きなものとしては、Chilodonella piscatoris (65〜80μm)がいますが、こちらは扁平な細胞の縁が透明ではないので違うはずです。

採取日:2006/11/17

採取場所:鹿島台水田  Google Map

2021 © AL-Museum