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クサリケイソウの不思議

沢山の細い珪藻がつながり伸びたり縮んだり。そのスケールの大きい動きにつれて、周りの珪藻たちが群がったり離れたり、時には周りの結晶や粒子の凝集体も位置を変える。縮んだときは何本も横並び、伸びた時はクサリの形。動く方向も前後左右に自由に向きを変える。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはたしかにクサリケイソウ Bacillaria ですね。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

種名は,多くの場合,paxillifer(またはparadoxa,注)とされますが,他に種がいるかどうかは情報不足でわかりません。

注:やや古い文献では皆 B. paradoxaとなっていますが,ネットにある珪藻のサイトでは paradoxaは異名で,最新?の名前はpaxillifer であるとしています。この動画にある種も Bacillaria paxillifer としてよいのではないかと思います。

採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

クサリケイソウの舞

細長いケイソウが多数側面でつながり、その連結面をずらすようにして、前後にうごく。 動きは結構早く、全体としては筏あるいは簾がのびたり縮んだり、画面いっぱいに乱舞するかのような光景がみられる。


月井雄二先生(法政大)のコメント
とくにコメントすることはないのですが,この Bacillaria属の和名については,クサリケイソウとイカダケイソウの2通りがあります。Googleで検索すると(2011.5.31現在) クサリケイソウ 約 2,050 件、イカダケイソウ 約 3,190 件とイカダケイソウの方がやや有利です。私もどこから引用しかた忘れましたが,以前からイカダケイソウとしてきました。後になってクサリケイソウという呼び方もあるのを知り,どちらにすべきか悩んでいます。和名の付け方にはルールはないそうなので,今後もこの2通りの呼び名が通用していくのかも知れません。

#私としては,「南京玉すだれ」に似ていると思うのですが, 簾はイカダかクサリか,というふうに考えると,クサリというよりは イカダの方がより似ているように思うので,イカダケイソウの方が よいように思っています。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

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