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4個で一つの生活単位

イカダモと呼ばれる藻類の仲間で、ここでは4つの細胞が横に連なって群体をつくっている。普段は浮遊生活をするがここでは粒子に引っ掛かり動かない。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは成熟した イカダモ(Scenedesmus quadricauda)ですね。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

以前,Eberhard Hegewald という名の英国のイカダモの分類の専門家とメールのやりとりをしたことがあるのですが,後日,彼が書いたイカダモの分類の本(586頁)を購入したところそこには無数のイカダモとその近縁種が記載されていました。それを見ると,これが本当に S. quadricaudaなのかとやや不安になってしまうのですが,一般的にはS. quadricaudaで問題ないはずです。

採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

珪藻や緑藻たちの静かな世界

画面では各種の珪藻や、緑藻たちが見られますが、どれも殆ど動きがない静かな世界です。


月井雄二先生(法政大)のコメント
珪藻は,ハリケイソウ,あるいは,ヌサガタケイソウ(ないし,オビケイソウ)のいずれかですが, タイトルにある「緑藻」は訂正した方が良いです。

ハリケイソウ(Synedra)

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

ヌサガタケイソウ(Tabellaria)

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

オビケイソウ(Fragilaria)

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

画面の中央に2つある緑色の細長いものは,緑藻ではなく藍藻類のユレモ(Oscillatoria)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

ハリケイソウとユレモの間に,小さなイカダモが1個だけありますが, 他は右上にある小さな珪藻類(小さすぎて同定は困難)だけです。

一番,目立つのは左のハリケイソウ?とユレモです。

採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

緑藻の群体セネデスムス

エンドウ豆のような形の細胞が4個ずつ並んで群体をつくるセネデスムス。淡緑色でそれぞれの細胞内には丸い葉緑体が一個見られる。画面では2個の群体、合計8個の細胞が観察される。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはセネデスムス(イカダモ)の中のScenedesmus acutus f. costulatusという種です。細胞が紡錘形(先端がやや尖る)で4つの娘細胞が一列,ないし,8細胞が2列になって並びます。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

大きな凝集体に出入りする珪藻たち

細菌、藻類、有機質や鉱物質粒子などからなるこの凝集体に出入りするのは主に珪藻だけ。脇に緑色の円形細胞があるがシスト化した鞭毛虫か。


月井雄二先生(法政大)のコメント
珪藻の同定には殻の表面の模様を調べる必要がありますが,この動画に登場するのは小型の珪藻なので,それらの模様が写っていません。よって種まで同定するのは困難です。画面の左上には,セネデスムス(イカダモ)の仲間のScenedesmus acutusがいます。右の緑色の円形細胞は「シスト化した鞭毛虫」かも知れませんが,クラミドモナスの仲間である可能性もあります。

クラミドモナスの仲間は細胞先端部にある2本の鞭毛でスライドガラスやカバーガラスに付着してジッとしていることがあります。その場合,細胞を上から見ることになりますので,このような円形に見えます。この動画では鞭毛の有無は判断できませんので,どちらかはわかりません。

採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map