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特徴のつかめない小型アメーバ

体長約50ミクロンで柔らかいが、体内には顆粒がぎっしりつまり硬い感じもする。 四方に細長い偽足を出してゆっくり粒子の間を動いている。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはフィラアメーバ(Filamoeba)かバンピレラ(Vampyrella)のいずれかです。

細胞表層からたくさんの糸状仮足を出して移動します。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

外形からはフィラアメーバの可能性が高いですが,細胞内に赤味を帯びた色素があるので,その点ではバンピレラの可能性もあります。(赤味成分は餌として取り込んだアオミドロなどに由来するもので,飢餓が進むと赤味が消えます) バンピレラは通常は太陽虫に似た球形をしていますが,活発に移動する際には,フィラアメーバとほとんど区別がつきません。

採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

大人しいアメーバ

ほぼ円形な透明部分に囲まれ、真ん中には沢山の食物顆粒を蓄えている。殆ど動かず捕食もせずじっとしている。


月井雄二先生(法政大)のコメント
動きがないので若干不安ですが,もっとも近いのはバネラ(Vannella)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

ただし,普通このような形をしている時は,バネラは移動しています。なのにこの動画では移動しているようには見えないので,そこが難点です。もしかすると,他の原生生物が死んで細胞が崩れかかった状態が,たまたまバネラに形が似ているだけなのかも知れません。

採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

アメーバ10倍速画像

細長い体から細い擬足を沢山伸ばしたアメーバが行く。画面は10倍速度で動かしているため、動きは活発に見える。体の後ろに粒子をくっつけたまま移動するが、最後の到達点である粒子間隙では、柔らかいアメーバのみが中へ入り込み運んできた荷物(粒子)は取り残される。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはベキシリフェラ(Vexillifera)か,それに近い種類です。

移動時の形は全体としてはマヨレラに似ているのですが, マヨレラ類が持つ三角形の葉状仮足の他に, 進行方向に向かってたくさんの細長い指状仮足(Dactylopodia)を出すのが特徴です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

私がこれまで見たベキシリフェラは比較的小型のものが多かったのですが, この動画に写っているのはやや大きいですね。

採取日:2009/07/03

採取場所:広瀬川B  Google Map

ナベカムリ

ナベカムリ(有殻アメーバーの一種)。しばらく観察したが、全く動かなかった。


月井雄二先生(法政大)のコメント
普通,ナベカムリ(Arcella)の殻の表面は滑らかですが,この動画に写っている殻には色々な顆粒が付着しているように見えます。すでに死んでしまって殻だけになったのか,あるいは,なんらかの原因で顆粒が付着してしまったのかも知れません。

また,若干ですが,開口部(pseudostome)の位置が殻の中心からずれているようにも見えます(錯覚かも知れませんが)。ずれているとArcellaではなく,他の有殻アメーバの可能性が高くなります。

採取日:2009/07/03

採取場所:広瀬川B  Google Map

粒子に隠れたアメーバの不思議な挙動

粒 子の縁から偽足がのぞいたと思うと一寸だけ顔を出すアメーバ。小さい粒子の破片を身体につけて粒子の陰に隠れてしまいます。次の瞬間、別の粒子の縁から顔 を出し、小さい粒子の破片を奥に引きずり込んでいきます。アメーバは全部の姿を現すことはなく、まわりの粒子もその挙動につれ、不思議な動きを見せていま す。


月井雄二先生(法政大)のコメント
細胞の全体像がないので特徴がつかみにくいですが,仮足の形が独特です。

大型のアメーバ(アメーバプロテウス,トリカメーバ,ポリカオス等)ではこのような仮足は出しません。

また,中形のタイプ(マヨレラ、サッカメーバなど)も多くはこのような長く伸びた仮足は出しません。

すでに出て来たベキシリフェラなどではこのような仮足を出しますが,移動時の細胞の形がわからないとベキシリフェラかどうかは判断できません。

また,ディナアメーバ(Dinamoeba)という種類もこのような形の仮足を出すようです(私はまだ未確認)。

しかし,繰り返しになりますが,細胞の全体像がわからないので,これ以上のことはわかりません。

採取日:2009/08/08

採取場所:広瀬川A  Google Map

アメーバの移動

体内に沢山の獲物をため込んだアメーバが滑るように移動しています。時々食べ過ぎた食べ物を外に出したり、入れなおしたり。偽足を伸ばす代わりに、身体の周りの透き通った部分を流れるように前に張り出して移動していきます。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはバネラ(あるいはバンネラ,Vannella)属の一種で,

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

Vannella miroides という種です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

Vannellaの仲間は,移動時の形が扁平で,おおよそ扇形をしています。その中でも,仮足の縁が波状になるのが miroides の特徴です。

採取日:2009/08/08

採取場所:広瀬川A  Google Map

アメーバの狩り1

大型のアメーバが自分の体長の何倍もある偽足を沢山伸ばし餌を探しています。 このアメーバは、小さな餌が偽足の先端に引っ掛かかると偽足を縮め、その根元は広げながら上手に身体の中心に餌を運びます。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはバネラ(Vannella)の浮遊型の可能性が大です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

バネラは通常は固形物に付着して扁平な扇形をしていますが, 水流などで固形物(水底)から引き剥がされると,このような放射形になります。

この放射形は,細長い仮足を伸ばして新たな付着できる場所を探している状態で, とくに餌を探している訳ではありません。

バネラが餌を捕食する場合は,固形物に付着した状態で移動し,固形物上にある他の 微生物(バクテリアやより小さな原生生物など)を取り囲んで食べます。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

アメーバの狩り2

たまたま飛び込んできた鞭毛虫や繊毛虫を逃げないように2本の偽足で囲い込み、囲いを 狭くしながら身体の中心に運びます。捉えられた獲物は暫く動いていても静かになり、や がて形も分からなくなります。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはバネラの放射形に似ていますが,その状態で捕食していますので, おそらくベキシリフェラ(Vexillifera)か,それに近い仲間だと思います。

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このタイプは,一部はマヨレラなどと同じように,固形物に付着して移動しますが, 同時に,長い突起(指状仮足)を前方に伸ばしてユラユラさせながら前に進みます。

ただし,この動画では浮遊した状態で捕食していますので,ベキシリフェラであるか どうかの判定は難しいです。

アメーバ類は,いずれも移動時の形が種同定の基本になります。

浮遊した状態だけだと似てしまうものもいますので,ベキシリフェラ, ないし,それに近い仲間であると断定することはできません。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

アメーバの狩り3

いつも、うまくいくとは限らない。 むしろ失敗のほうが多い。 しかし、これだけアメーバに近づくということは、良い匂いでもするのだろうか?


月井雄二先生(法政大)のコメント
ベキシリフェラ(Vexillifera)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

アメーバの狩り1 (Long Version)

大型のアメーバが自分の体長の何倍もある偽足を沢山伸ばし餌を探しています。 アメーバの餌の取り方は二つあって、 一つは、小さな餌が偽足の先端に引っ掛かかると偽足の長さを縮め、その根元は広げながら上手に身体の中心に餌を運びます。


月井雄二先生(法政大)のコメント
前半の形はバネラ(Vannella)の浮遊型と区別がつきませんが,バネラ属のwebpage

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

バネラの浮遊型

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

後半で三角形の葉状仮足も出て来ているので,ベキシリフェラ(Vexillifera)だと思います。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

ただ,この動画ではほとんどが浮遊しているので,上記のように,バネラと区別するのは難しいです。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

アメーバの狩り2 (Long Version)

たまたま飛び込んできた鞭毛虫や繊毛虫を逃げないように2本の偽足で囲い込み、囲いを狭くしながら身体の中心に運びます。捉えられた獲物は暫く動いていても静かになり、やがて形も分からなくなります。


月井雄二先生(法政大)のコメント
ベキシリフェラ(Vexillifera)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

巨大アメーバに運ばれて動く粒子たち

糸 のような偽足を沢山伸ばし、背中に粒子を背負ったアメーバ。やがて3個の粒子を手繰り寄せ偽足は別の方角から伸びてくる。アメーバ本体はどこにいるのだろ う? シヌラを避けるように偽足を縮めたアメーバは、やがて別の方向に偽足を伸ばし動き出す。新たな粒子も加わり、さながら大艦隊の移動風景だ。


月井雄二先生(法政大)のコメント
最初に現れたアメーバは他の動画にも出て来たベキシリフェラ(Vexillifera)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

途中から現れる黒い顆粒状のもので覆われた殻に入ったものはおそらくディアフォロドン(Diaphoropodon)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

おそらく,とした理由は,ディアフォロドンは,殻の表面から極細の棘状の突起を多数出しているのですが,この動画の倍率と解像度では観察不能なためです。とはいえ,このような形の糸状仮足をもつ有殻アメーバは,私が知るかぎりディアフォロドン以外にないので,まず間違いないはずです。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

二つのアメーバの出会い1

次々飛び込んでくる獲物を偽足で囲んで体内に運ぶ食欲旺盛なアメーバ。ふと見ると隣には細い糸状偽足を無数に伸ばした巨大アメーバが出現


月井雄二先生(法政大)のコメント
最初に登場するのは,ベキシリフェラ(Vexillifera)か,あるいは,浮遊しているバネラ(Vannella)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

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途中から現れたのは,さきほどと同様,おそらくディアフォロドン(Diaphoropodon)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

おそらく,とした理由は,ディアフォロドンは,殻の表面から極細の棘状の突起を多数出しているのですが,この動画の倍率と解像度では観察不能なためです。とはいえ,このような形の糸状仮足をもつ有殻アメーバは,私が知るかぎりディアフォロドン以外にないので,まず間違いないはずです。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

二つのアメーバの出会い2

形も大きさも違う2種のアメーバは互いに近づき、偽足を接触させるが、やがて夫々の方向へ分かれて進みだす。


月井雄二先生(法政大)のコメント
上は,ベキシリフェラ(Vexillifera)か,あるいは浮遊しているバネラ(Vannella)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

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下の黒い顆粒状のもので覆われた殻に入ったものは,おそらくディアフォロドン(Diaphoropodon)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

おそらく,とした理由は,ディアフォロドンは,殻の表面から極細の棘状の突起を多数出しているのですが,この動画の倍率と解像度では観察不能なためです。とはいえ,このような形の糸状仮足をもつ有殻アメーバは,私が知るかぎりディアフォロドン以外にないので,まず間違いないはずです。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

滑るように動くアメーバ

中心はやや硬く、周縁は柔らかく透明なアメーバ。滑る動きで偽足は目立たない。体の後ろから食物を吐き出す。細胞内に様々な顆粒を蓄え、滑る動きに伴い体内に入れていく。珪藻が入りそうになるが逃げ去った。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは有殻アメーバの一種,コクリオポディウム(Cochliopodium)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

皿を逆さにしたような殻があるのですが,薄く透明なので通常の観察ではわかりません。

細胞が基質から離れて浮遊し,横向きになると,その殻を観察することができます。

例:

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採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

珪藻に翻弄されるアメーバ

やや硬い感じのアメーバが移動していきます。時々鞭毛虫が飛び込みますが、もがいて難を逃れます。アメーバを取り巻く珪藻の数が次第に増え、アメーバは珪藻に翻弄されるように形を変えます。


月井雄二先生(法政大)のコメント
裸性アメーバ類は,移動時の形が分類の手がかりになっています。

この動画では,カバー(ないしスライド)ガラスに付着しようとして 仮足を出そうとしていますが,珪藻や繊毛虫に邪魔されて付着できず 最後まで浮遊した状態が続いています。

よってこの動画からは属の判定も難しいです。

大型のアメーバでないのは確かですし,糸状の仮足を出していませんので, 葉状根足虫の中形,ないし,小型のグループに属するのは間違いありません。

しかし,このグループにはたくさんの種がいますので,この動画だけでは 残念ながら,これ以上のことはわかりません。

採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

粒子から出たり入ったりするアメーバ

卵型でやや表面が硬く見える70ミクロン位のアメーバ、偽足を四方にのばし、最初は粒子に半分身を隠し、次に外に現われたかと思うとまた潜り、今度は反対側に顔を出す。


月井雄二先生(法政大)のコメント
このアメーバは細胞内に大量の餌を取り込んでいるため,著しく変形しています。アメーバ類は移動時の外形で種を判定しますが,この状態では種どころか,どのグループに属するかも判定するのは難しいです。長く伸びた仮足は,指状仮足のようにも見えますが,このような仮足を出す種類だけでもいろいろいますので,これだけでは属名すらわかりません。

以下は私がこれまでに撮影した画像の中で,この動画に近いと思われるものです。しかし,これら以外にもこのような仮足を長く延ばす種類がいる可能性があります。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

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採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

粒子間で見られる微生物たち

いくつかの粒子に囲まれた狭い空間。扁平で木の葉のような鞭毛虫が単鞭毛をひるがえして泳ぎ回る。偽足のない小型アメーバも現れ、体を次々前方に膨らませて移動する。連結藻類、大小さまざまな珪藻も泳ぎ回っている。


月井雄二先生(法政大)のコメント
動画の最初と最後に登場するのは,細胞体が扁平で硬いこと,前に伸びる鞭毛があることなどから,アニソネマ(Anisonema)やペタロモナス(Petalomonas)に近い仲間だと思われます。しかし,鞭毛基部の様子がはっきり見えないこと,後へ伸びる鞭毛の有無が確認できないなどでこれ以上は判断できません。かなり珍しい種類だと思います。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

途中で登場するのは,原形質流動の様子,細胞のサイズなどからサッカメーバ(Saccamoeba) だろうと思われます。後端部の様子などが写っていませんので断定はできませんが,,,。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

小さな生物に突き動かされる粒子

画面の沢山の粒子凝集体は、自分の力で動く筈もないのだが忙しく動いている。これはアメーバや珪藻たちが粒子を突き動かしているからだ。


月井雄二先生(法政大)のコメント
この動画に写っているのもサッカメーバ(Saccamoeba)でしょう。サッカメーバはときおり後端部に他の物質が付着してひきずるようにして移動することがあります。この動画でも同じことが起きていると思われます。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

粒子内に入って行く小型アメーバ

小型アメーバが粒子に近づき、体を変形させながら中へ潜りこんで行く。周りには小さな鞭毛虫と珪藻も見られる。


月井雄二先生(法政大)のコメント
裸性アメーバには違いないですが,細胞の全形,とくに後端部の様子がわからないので, これ以上は判定できません。

採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

殻から偽足を出し起き上るアメーバ

画面中央で殆ど動かない約30μの小型アメーバ。ほぼ透明な殻の下に様々な顆粒が見え、その片側から偽足が少しのび動いている。突然アメーバは偽足を下にして体を起こし、ゆっくりと移動しはじめる。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはおそらく横転したコクリオポディウムが元の位置に戻って移動を始めるまでの様子です。移動を始めた後,殻の周囲に広がる仮足(偽足)にピントが合っていないのが残念なところです。比較的小型で殻の形が丸いので,Cochliopodium minus でしょう。

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採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

不思議な形のアメーバ

直径70ミクロンのほぼ円形アメーバ。周縁から放射状に伸び縮みする偽足を伸ばすが太陽中の軸足と異なり柔らかい。偽足の基部は太くアメーバ状の動きもする。中央のやや硬い部分は殻なのか上から見ただけでは分からない。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは殻を持つ糸状根足虫の一種,グロミア(Gromia)です。この動画では殻の部分にだけピントが合っていますが,ピントをずらすと細長い糸状仮足が見えるはずです。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

偽足を動かしゆっくり移動する大型アメーバ

細い偽足を四方に伸ばし活発に移動中の100ミクロン以上のアメーバ。細胞内には捉えた餌なのか沢山の顆粒が見え、収縮胞も動いている。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはやや大型のベキシリフェラ(Vexillifera)です。細胞全体の形,色合いなどはマヨレラとほぼ同じですが,細胞の縁から細長い指状仮足(dactylopodium, dactylopodia)を何本も出すのが特徴です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

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採取日:2009/05/28

採取場所:広瀬川B  Google Map

水田:ナベカムリの殻

水田から採取後、寒天上で数日放置。色と形が特徴的なナベカムリの殻。どうやら殻の主はいなくなったようだ。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは有殻アメーバの一種、ナベカムリ(Arcella)の殻を底面から見たものです。種名を判断するには、殻を横から見た画像が必要です。殻の直径と殻の高さの比、殻の直径と開口部(pseudostome)の直径の比、殻の表面の状態(滑らかな球面か、凹んでいるか)などが種を判定する手がかりになります。

この動画では、横から見た画像がないので判別は難しいですが、若干あちこちが凹んでいるように見えますので、可能性が一番高いのは Arcella gibbosa です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2006/10/16

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田のアメーバ

水田から採取したアメーバ。擬態というわけではないだろうが、透明な体と内部の粒子が、周囲の凝集物と区別がつけづらい。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは裸性アメーバの仲間ですね。裸性アメーバの同定は,移動時の形で行いますが,この動画では周囲にいろいろなものがあって,残念ながら細胞全体の形がはっきりしません。動画からは細胞長が100μm以上あることがわかります。細胞体は扁平でなく,ある程度の厚みがあるのでツブリナ亜目に属するはずです。

http://protist.i.hosei.ac.jp/taxono.....

 (注:日本語) また,先端部に顆粒を含まない透明な部分(透明冠)があるのもわかります。ただ,100μm以上ある比較的大型のアメーバのわりには,細胞内にある顆粒が少なく,かつ一個一個が大きいのが気になります。大型のアメーバの場合,一般的には小さな顆粒がもっとたくさんあるのが普通です。印象としてはより小さなアメーバのような気がします。200μmというスケールは正しいのでしょうか?

採取日:2006/08/17

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田のアメーバ

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。

多くのバクテリアに囲まれた中を進むアメーバ。体内の細胞質を流動させることで形を変えながら動いていく。その変化は見飽きない。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは裸性アメーバの仲間,Glaeseriaです。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

細胞全体はサッカメーバに似ていますが,

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

移動する際に形成される仮足が,サッカメーバは前へ前へと連続的に形成されるのに対して,Glaeseria の場合は,突発的に半円形の仮足が形成され,その後,細胞質がその仮足の中に流れ込む形で移動します。(Pseudopods formed by forward bulding, with a constriction at base) 半円形の仮足は,進行方向に対して左右にややずれた位置にできるため,細胞はまっすぐ進むことができません。周囲にいるのは線状のバクテリアです。

採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田のナベカムリ

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。有殻アメーバのナベカムリが仮足を伸ばし移動しているのを観察した。途中(2:13)、緑色の原生生物を捕食するが、肝心の部分がファイルの入れ替えを行ったため、撮影できていない。動きの素早さでは劣るナベカムリが、素早く動く生き物たちをとらえるのは興味深い。


月井雄二先生(法政大)のコメント
この動画の主役は,円盤状の殻を持ち,やや太めの仮足を出しています。これらの特徴からアルケラ(ナベカムリ,Arcella)の一種であることがわかります。

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殻の高さがかなりあり,部分的に窪んでいるように見えますので,おそらくArcella gibbosaでしょう。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

ただし,殻の窪みが明瞭でないのでArcella vulgarisである可能性も否定はできません。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

途中で現れる緑色の生物は繊毛虫ではなく,ミドリムシの仲間,トラケロモナス(カラヒゲムシ,Trachelomonas)です。殻を持っているのと,その独特の動きからトラケロモナスであることがわかります。内部に赤い眼点があるのもトラケロモナスの特徴です。トラケロモナスの殻は時間がたつと赤茶色になりますが,新しいものはほぼ透明です。この細胞は透明な殻をもっていますので,比較的最近,分裂して新しい殻に収まったのでしょう。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

種としては,Trachelomonas crispaかも知れません。しかし,T. crispaに比べて殻の表面から出る棘が明瞭でないのが気になります。とくに,T. crispaは鞭毛が出る開口部付近の棘が長いのですが,この動画ではその辺が確認できません。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

トラケロモナスに近いストロンボモナス(Strombomonas)の可能性もありますが,後者は鞭毛の出口が,トラケロモナスのような襟状ではなく,より細長い首状をしているのが特徴なので,ストロンボモナスよりはトラケロモナスに近いはずです。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map

ナベカムリの殻

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。

ナベカムリを見つけたと意気込んだが、中身がなかった。彼らの分裂はどのように行われるのか、少し気になる。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはあきらかにアルケラ(ナベカムリ,Arcella)の一種,Arcella gibbosaです。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

細胞はすでに死んで溶けており殻だけになっています。Arcella gibbosaの殻は高さがあり,表面が何箇所も窪んでいるのが特徴です。前出のArcella(

http://youtu.be/baULDPGK414

)もおそらくArcella gibbosaでしょう。

採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map

2006青葉山植物園-4

仙台市青葉山の東北大学植物園で土壌を調べてみました。土壌の採取は、L層・H層・A層のそれぞれで行いました。L層・H層・A層というのは土壌断面を層に分けたときの呼び名で、表層から順にAo層(堆積腐食層あるいは有機物層)、A層、B層、C層と呼びます。このうちのAo層をさらに落ち葉等有機物の分解の程度でL層・F層・H層と呼びます。この動画は、Ao層の一番表層で落ち葉等が元の形を保ったL層から採取した試料を観察したものです。採取直後は、観察できるような生物があまりいなかったので湛水状態で放置し、1ヶ月後に観察しました。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはアメーバの仲間、バネラです。 障害物のある場所を移動しているので形が安定していませんが、おそらく Vannella miroides でしょう。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

30秒付近から、左隣にいた鞭毛虫が食べられそうになり逃げていきましたが、 これはゴニオモナス(Goniomonas truncata)です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

採取日:2006/12/06

採取場所:青葉山植物園  Google Map