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細長く大型のミドリムシ

体長150ミクロンのやや大型のユーグレナがゆったりと動いている。暗緑色の体表には色々な縞状、楕円状の構造。体はやや硬い感じで、ねじるうごきはするが伸び縮みすることはない。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは Euglena spirogyra です。

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

Euglena spirogyra は野外で比較的多くみられる種類です。上のwebpageにもあるようにサイズも様々です。通常は水底でジッとしています。動く際も比較的ゆっくりの場合が多いですが,この動画では活発に動いていますね。

採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

粒子の中でひたすら回転

画面中央で揺れ動く粒子の凝集体。実は粒子ではなく中に潜むユーグレナが動いているのだ。暫く伸び縮みした後、丸くなり、細胞の中の顆粒が回り始める。早送り画像だが少なくも30分以上はこの状態が続く。


月井雄二先生(法政大)のコメント
コメントの通りだと思います。回転しているのはミドリムシのはずですが, どんな種なのかはこの動画だけではわかりません。

採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

川底の情景

沢 山の粒子やその凝集体、砂のカケラ、植物の破片などの間を忙しく動く生き物たち。バクテリアは凝集体の表面にも沢山ついているが自由に外も泳ぎ回ってい る。それを食べる大小の鞭毛虫は特に活発だが、他にも小さな珪藻が沢山いる。箱を沢山並べたようなイタケイソウの仲間もいる。川の底には、顕微鏡で眺める と、とても豊かな自然が広がっている。


月井雄二先生(法政大)のコメント
コメントでは「箱を沢山並べたようなイタケイソウ」とありますが,これはイタケイソウではなくイトマキケイソウ(Biddulphia,または,Pleurosira)です。

イタケイソウ(Diatoma)

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イトマキケイソウ(Biddulphia,または,Pleurosira)

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両端近くに筋が見えるものがありますが,これは細胞が死んで内部の葉緑体が消失すると よく見えるようになります。たとえば,以下のwebpageをご覧ください。

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採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

ミドリムシとその棲み家

大きな粒子の凝集体にミドリムシが出たり入ったりしている。ここは、彼らの居心地のいい棲み家なのかも知れない。


月井雄二先生(法政大)のコメント
ミドリムシは,おそらくEuglena viridisのはずですが,葉緑体の形が今ひとつはっきり見えないので断定できません。しかし,可能性は高いです。

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採取日:2009/07/02

採取場所:広瀬川A  Google Map

沢山の元気な微生物たち

画面には、コレプス、ストロビリデイウム、ユーグレナが次々と登場、珪藻も、小さな鞭毛虫たちも盛んに泳いでいる。肉眼で見えない世界も、色々な微生物たちの活動の場だ。


月井雄二先生(法政大)のコメント
ストロビリデイウムについては他の動画と同様,断定できません。

Strobilidium

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Strombidium

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ユーグレナについては,このような形のものには似た種類がたくさん いるため,種までは同定できません。

コレプスはおそらく Coleps hirtusです。

採取日:2009/07/03

採取場所:広瀬川B  Google Map

ミドリムシの柔らかい身体

引っ掛かった粒子からやっと離れたミドリムシ。とても柔らかい身体を伸び縮みさせ自由を求めて頑張っています。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはおそらく Euglena viridis です。

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通常の E. viridis と比べるとやや太っていますが,コンディションの違いでこれくらいはよくある変化のはずです。

この種類は,細胞の後半分が透明(顆粒がない)で,そこにリボン状の葉緑体が細胞壁に沿って後端に向かって配置されているのが特徴です。

採取日:2009/08/08

採取場所:広瀬川A  Google Map

ミドリムシの柔らかい身体

柔らかい身体を伸び縮みさせるミドリムシ。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これと似た外形のミドリムシは何種類かいます。後は,葉緑体の形,その配置などでいくつかの種に分かれます。私が撮影したのは以下の3種ですが,動画の個体は,葉緑体の形がはっきりしませんが,なんとなく Euglena schmitzii に近いような気がします。

Euglena schmitzii

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Euglena caudata

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Euglena anabaena

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採取日:2009/08/08

採取場所:広瀬川A  Google Map

弱ったミドリムシと繊毛虫の間に何が?

殆ど動かない元気のないミドリムシの前に小さな茶色の繊毛虫が2匹やって来ました。『どうしたのだろう?』というように。彼らは一度姿を消したかと思うとま たやって来ました。 その途端ミドリムシは本来の形を取り戻し、一度大きく身を縮めた、と思う間もなく勢いよく泳ぎ去ります。


月井雄二先生(法政大)のコメント
タイトルおよびコメントの「繊毛虫」を鞭毛虫など他の表現に変える必要があります。

これは繊毛虫ではなくクリプトモナスかその仲間(クロオモナス)のいずれかです。

動画の最初の頃を見ると,ミドリムシに近付いた別の鞭毛虫の細胞の先端に1,2本のやや長い鞭毛が見えますが,他に繊毛らしきものは見えません。また,側面に広がる薄茶色の葉緑体があり,中央付近にピレノイドがあります。これらはクリプトモナスの仲間の特徴です。

種名については,残念ながらわかりません。情報が不足しているためです。

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ミドリムシの方は,細胞が小型で短いことと,細胞内に比較的大きなピレノイドが数個観察できることなどから,もしかすると Euglena agilis(旧称:Euglena pisciformis) である可能性が高いと思います。とくに動画の最後の方で細胞の全形がわずかに写っていますが,その形からすると,Euglena agilisが一番近いように思います。

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 ただし,小型のEuglenaは色々いますので,他の種である可能性も否定はできません。

Euglena anabaena や Euglena viridis などです。

三者のピレノイドと葉緑体の特徴ですが、①E.agilisは、細胞の両壁に沿って平板状に一個づつある葉緑体の中にそれぞれ大きなピレノイドがある、②E.anabaenaは、平板状で3~7個ある葉緑体の中のそれぞれにやや大きめのピレノイドがある、③E.viridisは細胞の中心から放射状に伸びている細いリボン状葉緑体に小さめのピレノイドがある。三者の外形は似ているので、その区別はピレノイドと葉緑体によって行います。

ただこの動画では、これらを識別できません。

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採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

動かないミドリムシたち

この画面ではどういうわけか9匹のミドリムシが動けなくなっています。弱っているのか容器の壁にくっついてしまったのか分かりませんが、かすかな鞭毛の動きのみられるものもあります。その脇をアスピデイスカや細長い繊毛虫が走り抜けて行きます。


月井雄二先生(法政大)のコメント
ミドリムシの仲間は色々で,常に活発に動き回るものもいれば, 通常は,水底でジッとしているものなどもいます。

同じ種でも,条件によって遊泳したり,動きを止めたります。

動きを止めると丸まってしまうものが多く,形が単純化してしまい, 葉緑体の形も判別しにくくなりますので,動いていないミドリムシで 種を判定するのは困難です。

ただ,動画を見ていると,細胞後端部の様子が,Euglena viridisのそれと 良く似ている気がします。

同じような画像が以下にありますので参照願います。

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Euglena viridis である可能性大,といえます。

採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

くっついて動けないミドリムシたち

固 体の表面にユーグレナが2匹くっついて動けなくなりました。そこへまた1匹泳いできてくっつき、初めは鞭毛を動かしていますが、やがて3匹がぴったり密着 してしまいます。傍を色々な鞭毛虫や繊毛虫が通り過ぎていきます。画面の最後は早送りで観察していますが、特に変化はないようです。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはあきらかにEuglena viridisです。

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中央上から下がってきたのはおそらくウロトリカ(Urotricha)

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その後,右下から現れる大形の繊毛虫はその形からラッパムシのようです。

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採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

茶褐色の殻に包まれた鞭毛虫

円形褐色鞭毛虫が1本の長い鞭毛を振りたてて泳ぎ回っていますがやがて、粒子の脇に停止し、鞭毛だけを活発に動かしています。やや硬い殻に囲まれトラケロモナスの仲間でしょうか?


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは殻を持つミドリムシ,トラケロモナス(カラヒゲムシ,Trachelomonas)です。

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種については,殻の表面の様子が今ひとつはっきりしないので断定はできませんが,,,。

表面が滑らかであれば Trachelomonas oblongaです。

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表面がザラザラ(顆粒状)であればTrachelomonas granulosa,ないしは,

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Trachelomonas intermedia です。

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おそらく,Trachelomonas oblonga でしょう。

採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

自由に動けないミドリムシ

鞭毛の先または体の表面が容器に付着してしまったのか、ミドリムシが自由に動けず身をもがいています。その度に、体全体は柔らかく変形しています。


月井雄二先生(法政大)のコメント
このような外形のミドリムシには色々な種がいますので種名はわかりません。

(種を同定するには内部の葉緑体の形と分布を調べる必要があります)

たしかに,何か(おそらくカバー/スライドガラス)に付着していますね。

細胞を何度も伸び縮みさせていますが,このような動きを ユーグレナ運動と云います。

採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

弱ったミドリムシともう一匹

画面中央に全く動かないミドリムシが一匹、体もやや縮んで、鞭毛だけが弱々しくぴくりぴくりと動いている。その近くにも動かない小型生物が一匹


月井雄二先生(法政大)のコメント
「弱ったミドリムシ」とタイトルにありますが,

ミドリムシには普段でもこのように丸まった形をしている種類があります。

ですので,これが「弱った」状態であると判断はできません。

また,泳がない時はこのように丸まる種も多いです。

私が研究室で培養している Euglena agilis(Euglena psciformis)

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は,栄養が豊富な無菌培養液中では,まったく泳がずに球状のまま 分裂して数を増やしています。

ですから,丸まっているから「弱っている」という訳ではないのです。

上にいる小さな青色のものは,おそらく原生生物のはずですが, 特徴がないのと,私自身こういった超小型の原生生物には詳しく ないので何なのかまったくわかりません。

採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

ゴツゴツしたべん毛虫

水田から採取後、寒天上で数日放置。

砂粒が固まったかのような本体と前方に細い鞭毛が見える。ゴツゴツしているのは身を守る手段なのだろうか?


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはミドリムシの仲間、Peranemopsis granuliferaだと思われます。

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細胞の表面に細かな砂粒を付着させていて、楕円体の細胞の先端から1本の長い鞭毛が前方(進行方向)に向かって伸びるのがPeranemopsis granuliferaですが、この動画に写っている細胞は、それらの特徴をすべて備えています。鞭毛はハッキリとは見えませんが、移動している細胞の先を見るとわずかにそれらしいものが確認できます。

採取日:2006/10/16

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田:ミドリムシ

水田から採取後、湛水2日後撮影。ミドリムシの仲間を見かけることは多い。しかし、他の原生生物にもいえるが、動きが早いと低倍率で観察するのが精一杯だった。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはミドリムシ(Euglena)です。その外形と動きからすると、一番可能性が高いのは Euglena viridis です。

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しかし、E. viridisの細胞長は通常 40-70μmであるのに対して、この細胞は100μm近くあるのが気になります。もしかすると、より大型の別な種かも知れません。E. viridisか否かを判別するには、細胞内にある葉緑体の形を調べる必要があります。残念ながら、この動画では葉緑体の形がわかりません。

採取日:2006/11/17

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田:形を変える大きなミドリムシ

水田から採取後、湛水4日後撮影。

最初に見たときは、中心が赤茶色の大きな緑の丸い不思議な生き物と思ったが、長い時間観察していると、その形を変えてミドリムシの仲間だと分かった。

さらに時間をかけてみていくと、また最初に見つけたときと同じ球形に戻ってしまった。

今回、一時間以上、観察したわけだが長く観察しないと分からないものもある。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは赤い色素を持つミドリムシ(Euglena)が、一時的に丸まった状態からもとの紡錘形の形に復帰する過程を写した動画です。ミドリムシは種類が多い上、最近は分類が激しく変更されていますので、種を同定するのはかなり難しいです。

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種を同定するには、葉緑体の形、細胞表層の様子、細胞体が変形するかしないか、パラミロン粒の形&数などを調べる必要があります。

この動画の細胞は、リボン状の葉緑体が中心から放射状に広がっているように見えます。

また、サイズが200μm近くある点からすると、Euglena schmitzii の可能性もありますが、細胞全体の輪郭が異なる(やや丸みがある)ことや、なによりこれまで私が撮影したE. schmitziiには赤い色素がなかったことなど違いもあります。

残念ながら、この動画からわかるのはここまでです。

採取日:2006/11/17

採取場所:鹿島台水田  Google Map

回転する緑の球体

ゆっくりと回転する緑の球体。内部に紅い点のようなものが見えるが、ミドリムシだろうか?


月井雄二先生(法政大)のコメント
これが何であるかは,わかりません。

透明な球形の殻の中で細胞が動いているのと,細胞質の中に葉緑体と思われる緑色の粒子と赤い眼点があることからすると,休眠状態にあるミドリムシの可能性があります。

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採取日:2006/07/18

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田の緑の球形生物

視野に突然飛び込んできた緑の球形生物。凝集物に付着するともう動かない。粘液のようなものが出ているようにも思えるが気のせいだろうか?


月井雄二先生(法政大)のコメント
写っている楕円体のものは,外形が変化しないので殻に入っていると思われます。その内部は全体が緑色で,一部に若干赤味を帯びた部分があります。緑色は葉緑体,赤い部分は眼点です。おそらくトラケロモナス(Trachelomonas)の一種でしょう。

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殻長が約25μm,殻(lorica)は球に近い楕円体であり,表面は滑らか,襟状の突起(collar)がないことから Trachelomonas dybowskii の可能性が高いといえます。

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採取日:2006/08/17

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田で採取した緑の生物

水田から採取したトゲに覆われたような緑の生き物。動きが早く、短時間しか撮影できなかった。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは殻を持つミドリムシの仲間,Trachelomonas crispa か,それに極めて近い種です。Trachelomonas crispaは,殻全体に短い棘があります。先端(開口部)に襟(collar)はなく,替わりにやや長い棘があります。後端部は序々に狭まり尖ります。この動画のTrachelomonasは,後端部がやや急に狭まっていますので,その点のみが他のTrachelomonas crispaと異なります。しかし,これくらいなら種内変異としてよいのかも知れません。

しかし,私自身,まだたくさんのTrachelomonas crispa を観察していませんので,これが種内変異なのか,それとも別種として扱うべきなのかは判断がつきません。

同じサンプル中にたくさんのTrachelomonas crispa がいて,後端部の形に様々な変異があり,その中にこの動画と同じような変異があれば,これもTrachelomonas crispaの種内変異と考えられます。しかし,いくら探してもTrachelomonas crispaにそのような変異がなければ,この動画のTrachelomonasは別種として扱った方がよいことになります。

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採取日:2006/08/17

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田のミドリムシ

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。

バクテリアの群れの中を泳ぐミドリムシ。ほかのミドリムシの動画に比べて、しなやかさに欠ける気がする。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはミドリムシです。

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細胞長が100μm以下なので,ミドリムシとしては中形のサイズといえます。ミドリムシ属の分類は,細胞の外形,表層の様子,葉緑体の形,パラミロン粒(paramylon body)の形などで行います。この動画からは,細胞の外形(細長く,後端部が急に尖る)はわかりますが,他の特徴がわからないので種までは同定できません。

似た形の種として Euglena caudata や Euglena anabaena がいますが,これらは細胞が柔らかくやや変形しやすいのが特徴です。

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しかし,動画の種は,細胞体はやや曲る程度で,あまり柔らかくありません。これと似たミドリムシは私自身も何度も撮影しているのですが,調査不足で種の同定ができていません。

採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田の珪藻と周りのバクテリア

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間放置後、観察。

分裂しているようにも見える珪藻。気のせいか、その周囲にバクテリアが集まっているようにも見える。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはハネケイソウ(Pinnularia)の一種です。

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分裂中かどうかはこの動画からはわかりません。やや斜めになって動いているので,左右にある模様のない横の面(帯面,girdle face)の両面が見えている状態だと思います。周囲でさかんに泳いでいるのは,トラケロモナス(Trachelomonas)の一種,Trachelomonas volvocina です。

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採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田のナベカムリ

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。有殻アメーバのナベカムリが仮足を伸ばし移動しているのを観察した。途中(2:13)、緑色の原生生物を捕食するが、肝心の部分がファイルの入れ替えを行ったため、撮影できていない。動きの素早さでは劣るナベカムリが、素早く動く生き物たちをとらえるのは興味深い。


月井雄二先生(法政大)のコメント
この動画の主役は,円盤状の殻を持ち,やや太めの仮足を出しています。これらの特徴からアルケラ(ナベカムリ,Arcella)の一種であることがわかります。

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殻の高さがかなりあり,部分的に窪んでいるように見えますので,おそらくArcella gibbosaでしょう。

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ただし,殻の窪みが明瞭でないのでArcella vulgarisである可能性も否定はできません。

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途中で現れる緑色の生物は繊毛虫ではなく,ミドリムシの仲間,トラケロモナス(カラヒゲムシ,Trachelomonas)です。殻を持っているのと,その独特の動きからトラケロモナスであることがわかります。内部に赤い眼点があるのもトラケロモナスの特徴です。トラケロモナスの殻は時間がたつと赤茶色になりますが,新しいものはほぼ透明です。この細胞は透明な殻をもっていますので,比較的最近,分裂して新しい殻に収まったのでしょう。

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種としては,Trachelomonas crispaかも知れません。しかし,T. crispaに比べて殻の表面から出る棘が明瞭でないのが気になります。とくに,T. crispaは鞭毛が出る開口部付近の棘が長いのですが,この動画ではその辺が確認できません。

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トラケロモナスに近いストロンボモナス(Strombomonas)の可能性もありますが,後者は鞭毛の出口が,トラケロモナスのような襟状ではなく,より細長い首状をしているのが特徴なので,ストロンボモナスよりはトラケロモナスに近いはずです。

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採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田のべん毛虫

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。

緑色のトゲに覆われたような生き物を観察した。たいていは素早く動き回るのだが、この個体は、同じ場所に執着しているのか、比較的撮影しやすかった。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは他の動画にも出て来たTrachelomonas crispa(または,それに近い仲間)です。

Trachelomonas crispaは鞭毛が出る開口部付近の棘が長いのが特徴の一つですが,この動画では,棘がかなり変型しているように見えます。周囲にある砂粒などで痛んでしまったのではないかと思います。

採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map

水田のべん毛虫

水田から採取後、DNB寒天(薄めた肉汁を寒天で固めたもの)上で4日間、光を遮り放置した後観察。

砂粒のようなものに覆われたべん毛虫。動かなければ、生きているとわからない。

擬態なのか、守りのためなのか、不思議な形だ。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはミドリムシの仲間,Peranemopsis granuliferaです。1本の鞭毛を持ち,細胞体の周囲に砂粒などの顆粒を付着させているのが特徴です。ペラネマのように細胞が柔らかいので,砂粒の塊が変形することがあります。

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採取日:2006/09/22

採取場所:鹿島台水田  Google Map