展示室 > 名称別 > フロントニア

嵐のように動き回る大型繊毛虫

身体全体細かい毛で覆われた茶褐色の大型繊毛虫。一瞬止まり身体を柔らかく膨らましたかと思う間もなく粒子の間を駆け巡ります。その勢いで、これまで静かだった小さな藻類や鞭毛虫の世界がかき回されます。


月井雄二先生(法政大)のコメント
繊毛虫の属名は フロントニア(クチサケミズケムシ) Frontonia

http://protist.i.hosei.ac.jp/PDB/Im.....

背腹方向にやや扁平なのが特徴です。細胞が長いのでおそらく Frontonia leucas のはず。

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動画の最初の方(0:06〜)に,ガラス面に対して細胞口を大きく広げる様子が写っています。

ガラス面に餌としての刺激になりそうな何かが付着していたのでしょう。

途中で止めてしまいますが,これが自分と同じくらいの珪藻でも口を大きく広げて飲み込んでしまいます。

参考:自分より長いユレモを飲み込んだ時の様子です。

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採取日:2009/08/08

採取場所:広瀬川A  Google Map

川底の2種の繊毛虫

粒子周囲を捕食する黒褐色大型繊毛虫、長楕円形で体表全面が繊毛で覆われる。間もなく別の黒褐色のやや細長い繊毛虫と選手交代する。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これはフロントニア(Frontonia)の中型〜小型種です。

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終わり近くになって「やや細長い繊毛虫」が登場しますが,細胞内には珪藻の殻が見えます。これは珪藻を丸のみした同じフロントニアだと思います。フロントニアは「クチサケミズケムシ」の和名のとおり,自分よりも大きな(=長い)餌でも飲み込んでしまいます。長めの珪藻を飲み込んだために「やや細長く」なってしまったようです。

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種名については,細部がはっきり見えない(とくに正面観がはっきりしないので特定できません。もっとも,名前がわかっている種以外に,種名がわからないフロントニアを私自身もたくさん観察していますので,細部がはっきりしても同定できない恐れもありますが・・。

採取日:2009/08/09

採取場所:広瀬川B  Google Map

粒子間隙の微生物たち

粒子の間に2匹の繊毛虫ハルテリアや沢山の珪藻が泳ぎ、ユーグレナも顔を出しています。 顔を出したユーグレナの脇に、ハルテリアや巨大な繊毛虫が接近しますがやがて立ち去ります。


月井雄二先生(法政大)のコメント
最初に登場するのはハルテリア(Halteria)です。

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途中から現れる黒い固まりに半分埋っているのは,おそらく, ミドリムシ(Euglena)でしょう。丸まっているので属名は不明。

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最後になってその後ろを横切るのはフロントニア(Frontonia)です。

おそらく F. leucas か,F. marina のいずれか(前者の可能性大)。

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採取日:2009/10/18

採取場所:広瀬川A  Google Map

粒子凝集体に群れる原生動物たち

大小さまざまな鞭毛虫や繊毛虫が餌のいっぱい詰まった粒子凝集体に群がっている。大きさは500ミクロン以上から5ミクロン程度まで。思い思いに忙しく餌をあさっているようだ。中でも目立つのは400ミクロン程度の黒褐色で表面一面が短い繊毛に覆われた繊毛虫。上から見れば卵型、横から見るとやや細長で前後は更に細い。


月井雄二先生(法政大)のコメント
この動画の主役はフロントニアの一種,Frontonia acuminata です。ただし,この種は,他のフロントニアの細胞口が腹側の中心線に沿ってあるのに対してこの F. acuminataだけは中心線からややずれた位置に口があります。その点ではDisematostomaに似ているのですが,他の諸々の特徴からFrontonia属とみなすことができます(前端部がDisematostomaはやや尖っているのに対して,本種は他のフロントニア同様,丸みを帯びています)。

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他に登場する2種は,ホロスティカ(Holosticha polystylata)とレマネラ(Remanella)です。

採取日:2009/05/27

採取場所:広瀬川A  Google Map

水田から採取した繊毛虫

水田から採取した繊毛虫。その体内に自分の大きさの3分の1に近い珪藻を抱えながらも柔軟に障害物の隙間をすり抜けていく。


月井雄二先生(法政大)のコメント
これは繊毛虫の仲間,フロントニア(Frontonia,和名:クチサケミズケムシ)です。

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細胞が大きく(動画からは400μm弱あることがわかります),細長いのでおそらく Frontonia leucasでしょう。

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採取日:2006/07/18

採取場所:鹿島台水田  Google Map